こんにちは!本シェルジュ「けい」こと、松本圭介です。
「ブランド」ってなに?とあらためて聞かれたら、あなたは答えられますか?
ブランドとは特定の高級品を指すだけではありません。
ブランドとは、そのコンセプトを通じたお客様とのコミュニケーションなのです。
本書は、マーケティングに携わる方も、そうでない方も「ブランド」というものについて
考え直す良い機会となる本です。
おにぎり屋さんを舞台にした小説となっており、非常に読みやすいのも特徴です。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)気づき
4)本書の目次
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〓 1)オススメの一冊 〓
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(今回の登場人物)
みつこ:某飲食店チェーン勤務、営業企画担当、28歳、女
けい:本シェルジュ、35歳、男
(やりとり)
けい :ブランドってなんだと思う?
みつこ:うーん、ヴィトンとか、プラダとか?
けい :なるほど。では、餃子の王将ってどういうイメージ?
みつこ:餃子が美味しくて、お腹いっぱい食べれて、安いイメージかなぁ・・
けい :そう。ブランドって、企業名とか店名、商品名を聞いたとき、
お客様がイメージするものだと思うよ。
言い換えると、「当店はお客様の期待に応えることをお約束しますよ」
というものなんだ。
みつこ:なるほど。少しわかったような気がするけど、お客様は最初からそのお店に対して
期待するわけじゃないよね?つまりブランドってどうやって生まれるのかな?
けい :ブランドにはコンセプトが大事なんだよ。単に高級であれば良いだけじゃなくて、
お客様が期待していることと、企業のコンセプトが一致することが大事なんだ。
詳しくはこの本を読んでごらん。脱サラしておにぎり屋さんを始めた主人公が
無名のおにぎり屋をブランディングしていく過程が小説で分かりやすく解説しているよ
「黄金のおにぎり」 高橋 朗
ナナ・コーポレート・コミュニケーション(2005/1/25)
http://amzn.to/dqyXC7
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〓 2)付箋 〓
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■「良い製品」と「良い商品」は違う(P18)
■キャラクターは感情移入できる(P32)
■ブランド名を示すときは「タグライン」を使う(P27)
・例えば、かつての「スカッと爽やかコカコーラ」や「ゴホン!といえば
龍角散」などが代表的な事例です。
・ブランド名だけでは特徴どころか、どんなカテゴリーのものなのか
すらわからない場合、「バイライン」というものを用います。
・黄金にぎりの場合、「にぎり」という部分で、おにぎり屋であることが表現
されているので、バイラインは必要ありません。これが仮に「黄金屋」という
名前だった場合は、「おにぎり屋」というバイラインが必要になります。
■コンセプトの構造(P49)
■「迷いはブランドを傷つける」(P96)
・フランス風おにぎりは、正太が守り続けてきたコンセプトの
コアバリューである「毎日楽しめる手軽でヘルシーなお米のおいしさを提供する」
に反しているという点が、どうしても引っかかるのだ。
■コンセプトに反することは厳禁(P105)
■ブランドとは「モノ」より「コト」(P178)
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〓 3)今日の気づき 〓
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よく駅の看板や電車の中吊り広告で、企業キャッチコピーを眺めたりしますが、
イメージがきちんと伝わってくる広告には「タグライン」や「バイライン」が
しっかり付いているものがほとんどですね。
これまで感覚的だったものが、理論として腹に落ちた瞬間でした。
ブランドは、個人にも同じことが当てはまります。経営者であっても、
サラリーマンであっても、自分自身のブランド、いわゆる「パーソナルブランド」
です。
「それなら、あの人に聞けばわかるよ」
「あの人にお願いしたら間違いないよ」
と周囲の人に言ってもらえるようになるのって幸せなことですよね。
黙ってコツコツと良い仕事を積み重ねて、自分のブランドを築きあげるのも
立派なことだと思いますが、本書にあるようなちょっとした工夫を知ることで、
自分自身のブランディングを意識することも大切なのではないでしょうか。
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〓 4)本書の目次 〓
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「黄金のおにぎり」 高橋 朗
ナナ・コーポレート・コミュニケーション(2005/1/25)
http://amzn.to/dqyXC7
第1章 ブランドは頭より心を使う
第2章 ブランドはコミュニケーション
第3章 ブランドは他人への思いやり
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【発行者】本シェルジュ
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こんばんは。
なかなかどうして、コンパクトにブランドのポイントがまとまっている良著ですね。
長期的な繁栄を目指すのであれば、コンセプトがブレないことだというのは、重要な点ですが、すぐに売上につながるものに飛びつきがちな昨今のご時世、経営判断はとても難しそうですね。
松本圭介
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こんにちわ。いつもコメントありがとうございます。
そうですね。ブランドイメージを考えることよりも、そのイメージをブレることなく、経営判断をすることが最も難しいと思います。
資金に余裕のある会社ならまだしも、少しでも売上が欲しいと思っている企業さんにとっては非常に悩ましい問題でしょうね。