おはようございます。
本シェルジュ・イレギュラーズの村木です。

暑い毎日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。

今日は、企業において社員一人ひとりが自律的に考え、動いていく
ためには何が必要なのか?
そんな疑問を持って手にした本を紹介します。

「全員経営」を実践している、大手企業や中堅・中小企業の事例
を通して、その実現に必要なものを学ぶことができます。

物語編と解釈編で構成されている、読みやすい本です。
ぜひお手にとってみてください。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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全員経営 自律分散イノベーション企業 成功の本質
野中郁次郎(著)・勝見明(著)
日本経済新聞出版社(2015/1/23)304ページ
amazonURL http://amzn.to/1gpiPc6

今回の登場人物紹介
◆A子:中堅社員
◆B子:頼れる大先輩
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A子:日本企業は今後、どのように競争力を伸ばしていったらよい
のか考えているのですが・・・
B子:最近読んだ本で、「実践知」を社員全員に組み込む全員経営
という言葉を目にしたの。
A子:実践知?全員経営?
B子:そう。この本を読んでみるといいわ。全員経営は日本企業が
持っているDNAであり、今まさにそれを呼び覚ますときが
きているの。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■P.26より
即興の判断力を身につけるには、どうすればいいのか。その出発点として
「何がよいことなのか」という共通善(コモングッド)の価値基準を持たな
ければなりません。

■P.43より
全員経営では、一人ひとりが実践知を発揮し、組織やチームで高いパフォ
ーマンスをあげていきますが、それを知識創造の切り口から見ると、
必ずSECIモデルが回っている。それが、全員経営の第1の要件です。

■P.83より
一方、フラクタル組織はどのレイヤー、どのレベルにおいても、自己完結
的な判断能力と実行力が発揮されるため、効率性と創造性を両立させること
ができます。

■P.194より
機動戦により、価値の源泉となる知識を高速高回転で創造し、戦略から戦術
レベルまで柔軟な構想力と行動力を駆使できる能力は、「知的機動力」とも
呼ぶべきものです。

■P.198より
リーダーは時間軸と空間軸の両面からさまざまな事象の背後にある関係性を
見抜き、モノの向こうにコトを読む洞察力を持ち、そこから物語を紡ぐ。それ
が共同体的な組織を生み出し、メンバーの当事者意識を高めて、仕事の
「テンポ」や「威力」も高める。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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全員経営を実現している企業には、共通する特徴がいくつかある。
日本企業の再生のために、全員経営を取り戻すべき。
大切なのは、まず試してみること。そうしなければ新しい知も価値も
生まれない。

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〓 4)本書の目次                        〓
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まえがき
第1章 日本企業が取り戻すべきは衆知を集めた「全員経営」である
第2章 JAL再生には「全員経営」のすべての要素が凝縮されている
第3章 企業の全体と部分が相似形になる「フラクタル組織」をつくり出せ
第4章 共感できる目標を立てメンバーが自律的に動く「自己組織」を生む
第5章 自律分散リーダーを育て「知的機動力経営」を実現する
第6章 会社のなかに「企業内特区」をつくり思う存分仕事をさせる
第7章 実践知を育成し組織に埋め込む 「型破り」な5社の共通性
あとがき
主要参考文献

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全員経営 自律分散イノベーション企業 成功の本質
野中郁次郎(著)・勝見明(著)
日本経済新聞出版社(2015/1/23)304ページ
amazonURL http://amzn.to/1gpiPc6