おはようございます。
本シェルジュの丸山祐哉です。

4月と10月は大規模な人事異動がある会社が多いですね。
ひょっとすると読者の方の中にも、10月付けで異動や昇進・昇格があった方もいるのではないでしょうか。
そんな中、本日はミドルマネージャーに昇進された方にオススメの教科書を紹介します。
すでにミドルマネージャーの方、これからミドルマネージャーを狙う方も参考になるので是非。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 1)本日紹介する書籍               
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「これからのマネジャーの教科書」
東洋経済新報社 (2016/6/23) 301ページ
グロービス経営大学院 (著), 田久保 善彦
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4492522190

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?               
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ミドルマネージャーに特化して書かれた本を珍しく感じたので手に取りました。
中を数ページめくってみると、ミドルマネージャーへのインタビュー内容がまとめられていたため、
他社の社風などを感じることができると思い、購入しました。
「ミドルマネージャーになりたてのときに読みたかった!」と感じる部分があったので、
ミドルマネージャーを狙う方・ミドルマネージャーに昇進された方に読んでいただきたいです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 3)付箋 ~本書からの内容抽出です           
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
P23
「ミドル・アップダウン・マネジメント」型モデルにおいては、
ミドルマネージャーが「トップが創りたいと願っているものと現実世界にあるもの(第一線で活躍する社員が精通しているもの)との矛盾を解決しようと努力」するところに特徴がある。

P35
働くことに対する強い想いこそが、ミドルマネージャーたちを突き動かしているのだ。
そして、彼らはこの想いを、自分の言葉で、熱く語れる人たちでもあった。
「語る」ということを通じて、熱い想いが伝播し、周りの人間をも突き動かすような人材だったのだ。
その反面で、強い想いを持つがゆえに、組織や上司・周囲の人間の考えとの間に違いが生まれ、多くのギャップを抱いていた。
そうしたギャップの中においても、期待を超えるミドルマネージャーたちは、
「周囲との考え方を乗り越える力」があり、期待を超える成果を上げ続けている。

P58
過去の強烈な経験がなくても、「想い」を抱くことは可能かもしれない。
しかし、過去の経験を節目として認識していないと、自覚した強い「想い」にまでは昇華されず、
期待を超える成果を上げるための「力」として機能しない場合が多いことがインタビューから見えてきた。

P84
自らを振り返り、「仕事に対する意味づけ」をするための節目は自分でつくらなければいけないのだ。

P116
持論を言語化することで、頭の中にあるものを見える化し、意識の中でより確固たるものにしているミドルマネージャーは多い。
メラビアンの法則で示されているとおり、目に見えるものはより自身の意識を強くさせることになる。

P211
「皆さんは、入社して半年くらいは、すべてが新鮮で、できない自分に戸惑い、言われたことを一所懸命頑張ることに集中できるでしょう。
その後、だんだん会社生活に慣れてくると、会社のだめなところが見えてきて、「この会社だめだな」と多くの人が思うようになります。
実はこれは非常に健全であり、会社としては「嫌なところをよくぞ見つけてくれた」という意味なのです。
そして、「それを変えてほしいから、あなたを雇った」のです。
会社の嫌なところが見えてきてこそ、社員として初めて自立してきた証です。
そして「この会社だめだな」で終わるのではなく、「それを解決するためにあなたは雇われたのであり、それがあなたの仕事なのだ」ということを忘れないでください。」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 4)今日の気づき                       
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
語れる想いをもち、更にそれを見える化することが、周囲を突き動かすことに繋がること。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 5)本書の目次                        
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
第1章 ミドルマネジャーとは何か
・マネジメントという仕事
・ミドルマネジャーとは誰を指すのか
・自己変革力を求められるミドルマネジャー

第2章 期待を超えるミドルマネジャーを生むメカニズムと3つの力
・期待を超えるミドルマネジャーとは何か
・スキル(組織で成果を出す力)
・ウェイ(仕事に対する想いの力)
・ギャップ(周囲との考えの違いを乗り越える力)

第3章 期待を超えるミドルマネジャーの自己変革力
・期待を超えるミドルマネジャーになる
・期待を超えるミドルマネジャーはどのように自己変革するのか
・自己解釈レンズ ワークシート

第4章 期待を超えるミドルマネジャーであり続けるために
・期待を超えるミドルマネジャーにも紆余曲折がある
・紆余曲折をいかにくぐり抜けるか―3つのパターン
・維持、回復、強化のための具体的な行動・思考

第5章 7人の事例に学ぶ ミドルマネジャーの自己変革力
事例1:「やりきる」ことで次のチャンスが巡ってくる
     ――キリンビールマーケティング 早坂めぐみ
事例2: 繰り返し取り組んで自らの軸を太くしていく
     ――国内大手機械部品メーカー 牧 浩一(仮名)
事例3: 「読者に喜んでもらいたい」という想いを形にする
――女性誌編集長 鈴木裕子(仮名)
事例4: ロジカルスキルとコミュニケーションスキルを強みに自分の提供価値を最大化
――スリーエム ジャパン 井手伸一郎
事例5:「これだけはあいつに聞け」と言われる強みをつくる
――外資系医療関連会社 山本健一(仮名)
事例6:「人のためになることをしたい」という想いを軸として生きる
――日本財団 青柳光昌
事例7: 想い(ウェイ)の強さで社内外を巻き込んで大企業を活性化
――パナソニック 有志の会 OnePanasonic発起人・代表 濱松 誠

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「これからのマネジャーの教科書」
東洋経済新報社 (2016/6/23) 301ページ
グロービス経営大学院 (著), 田久保 善彦
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4492522190
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━