こんにちは。本シェルジュの野口栄美です。

今回ご紹介するのは「生き残るためのDX」という本です。

昨年12月にもDXの本をご紹介しました。
2020年はコロナ禍で世の中が激変し、「3密」をはじめ、ソーシャルディスタンス、テレワーク、ニューノーマル等がまだ新しい言葉として認識されていました。

「DX」も、良く見るけど何て読むかわからない、読み方は知ってるけど具体的にどういうことなの?と思っている方が沢山いらっしゃり、
それを解説してくれ、これからの企業に必要な価値観や方向性を示してくれている本を紹介させていただきました。

今日ご紹介する本は、DXの本質とは、「生き残るための自社の企業文化の破壊と創造による企業価値の向上」と捉え、会社を変革するきっかけ、武器としての活用を示してくれています。

10年後更に活躍するビジネスマンになるため、是非一緒に読んでみましょう。

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 1)本日紹介する書籍
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マッキンゼーが解き明かす 生き残るためのDX
日本経済新聞出版 (2021/8/21) 256ページ
黒川 通彦 (著, 編集), 平山 智晴 (著, 編集), 松本 拓也 (著, 編集),
片山 博順 (著, 編集)
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/32419

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 2)本書を選んだ理由   どんな人が読むべき?
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DXによる企業変革、企業価値向上を書いていますので、経営者や経営幹部の方はもちろんですが、10年後の会社を担う次世代リーダーの方にも是非読んでいただきたいです。

この本によりますと、「ビジネススキル」、「デジタルスキル」、「企業変革スキル」がビジネスパーソンが持つべきスキルとして必須になるようです。

是非人生100年時代を幸せに生きるために、幅広いビジネスパーソンに読んでもらいたい1冊です。

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 3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■P.5 私たちは、DXの本質とは、「生き残るための自社の企業文化の破壊と
創造による企業価値の向上」だと考えます。

■P.35 言うまでもなくグローバル経済における日本の製造業の存在感は年々低下しています。
この流れを逆転して競争力を再び高めることができるかどうかは、いま訪れているデジタル変革を好機と捉え、ビジネスモデルを含めた全社的な改革に舵を切れるかどうかにかかっているのです。

■P.64 つまり、トップダウンとボトムアップの両方がうまくかみ合っていくことが、DXを成功に導くために非常に重要であり、双方の意思疎通と連携、情報共有がないとDXはうまくいかないものなのです。

■P.122 DXの5つの成功要因
①圧倒的に高い目標値の設定
②トップによる変革の主導
③現場主導での変革の実行
④徹底的な実行に向けた体制強化
⑤組織健康度も統合して改善

■P.173 道具が問題を解決するのではなく、のび太くんの考え方が変わることで問題が解決することもあります。未来の道具は、あくまでも行動を起こすための、きっかけに過ぎないのです。

■P.215 DXを開始し、最終的には企業文化の変革をしていくことが次世代リーダーであるあなたの役割です。

■P.237 つまり、あなたが次世代リーダーとして、DXを使った企業変革をやり遂げることができれば、ビジネス×デジタル×企業変革の、3つの力を持ち合わせた経営者になることができるのです。この3つのスキルは経営者だけではなくビジネスパーソンが持つべきスキルとして、必須となっているでしょう。

■P.245 楽観的なマインドを持ったうえで、理想の姿を考え、そして危機感を抱いて行動する。一見すると相反するようなマインドを両立させることが大事です。

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 4)今日の気づき
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企業変革をしないと生き残れないと危機感を抱いて行動することを示してくれていると同時に、楽観的なマインドを持つべきとも書いてくれています。
一方に偏るのではなく、バランスが大事かと思います。

この新型コロナによるやむを得ない変化もデジタル変革もチャンスと捉え、
前向きに変革に取り組んでいきたいですね。

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 5)本書の目次
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目次

はじめに

第1章 Why? 産業構造の変化
-ビジネスモデルを変えていく製造業
-技術革新がもたらす製造業のビジネス変革
-日本の製造業が遅れている3つの原因
-小売業界も関係性構築が求められている
-エコシステム間の戦いへとシフトする金融サービス業界 ほか

第2章 What? DXで何を目指すのか
-DXを阻む3つの症状
-企業戦略の再定義こそがDXの〝What?
-顧客ニーズ&自社提供価値の再定義
-ビジネスモデルの再定義
-経営層の役割の再定義 ほか

第3章 How? 日本企業の足枷と挑戦
-後れをとっている日本
-日本企業の課題1:経営陣の同床異夢
-日本企業の課題2:デジタル人材不足
-日本企業の課題3:負の遺産(レガシーシステム)
-日本企業の課題4:失敗が許容されない文化(アンチ・アジャイル) ほか

第4章 How? DXを成功させるために必要なこと
-要素(1)戦略ロードマップ
-要素(2)人材
-要素(3)アジャイル・デリバリー
-要素(4)テクノロジー
-要素(5)データ
-要素(6)チェンジマネジメント ほか

第5章 You あなたは、何をすべきなのか
-次世代リーダーが立ち上がるべき理由
-最初の一歩
-人生100年時代を幸せに生きるために ほか

おわりに

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マッキンゼーが解き明かす 生き残るためのDX
日本経済新聞出版 (2021/8/21) 256ページ
黒川 通彦 (著, 編集), 平山 智晴 (著, 編集), 松本 拓也 (著, 編集),
片山 博順 (著, 編集)
https://nikkeibook.nikkeibp.co.jp/item-detail/32419