こんにちは、本シェルジュのホリケンです。

ちょっと考えてみてください。みなさんは「いい企業」って、どんな企業だと思いますか?

働きやすい企業ランキング、就職したい企業ランキング、転職者が薦める企業ランキングなどがどんどん発表されます。そしてそれらに掲載されている企業名に一貫性があまりないので、混乱している方も多いことでしょう。

本書は、口コミなどではなく客観的なデータに基づいて「愛される企業」とはどのような企業なのかを具体化していきます。そして愛される企業は、ビジョナリーカンパニー2で描かれた「偉大な」企業よりもはるかに高い業績を示しているのです。

VUCAな時代にこそ、愛される企業を目指すことで高い業績を上げることができるのかもしれません。

本日紹介する書籍

愛される企業 社員も顧客も投資家も幸せにして、成長し続ける組織の条件

– 2023/12/14

ラジェンドラ・シソーディア  (著), ジャグディッシュ・シース  (著),

本書を選んだ理由〜どんな人が読むべき?〜

コーポレートガバナンスコードの改訂や米国企業の株価の推移を見ても、財務的指標のみでの企業価値の評価に変わり、社会的な意義や従業員も含めた消費者にどれだけ愛されているかなどが評価の指標になってきているようです。

「本当にいい会社ってどんな会社なんだろう?」

と疑問を感じる方々に是非とも読んでいただきたい一冊です。

付箋 本書からの内容抽出です

愛される企業は、業界の常識を疑ってかかっている。 愛される企業は、ステークホルダーの利害関係を調整し、価値を創造している。 愛される企業は、従来のトレードオフの考え方を解消している。 愛される企業は、長期的観点で事業をおこなっている。 愛される企業は、本業による自律的成長を目指している。 愛される企業は、仕事と遊びをうまく融合させている。 愛される企業は、従来型マーケティングモデルを当てにしていない。

実際に、本書が選定した「愛される企業」の財務実績は、市場平均はもとより、『ビジョナリー・カンパニー 2  飛躍の法則』(ジム・コリンズ著)にて紹介されている企業をも大きく上回っていた。

わたしたちがこうした企業を「愛される企業」と呼ぶのは、主要ステークホルダーのすべて──顧客、従業員、サプライヤー、コミュニティ、株主──から愛されるよう、言行一致で努めているからだ。

企業は財務業績だけでなく、人道的業績もまた動機とし、責任を負うようになってきているのだ。「人道的企業」は、ステークホルダー──顧客、従業員、サプライヤー、ビジネスパートナー、社会、投資家──と気持ちの上でつながることで、贔屓のスポーツチームに対するのとそう変わらない一種の愛着を感じてもらえるような経営をおこなっている。

顧客をもっとも満足させている企業は、優れた価値を生み出しているだけでなく、「すべての」ステークホルダーと密接な関係を築いている。すべてのステークホルダーとは、従業員、サプライヤー、企業が事業活動をおこなっているコミュニティ、そしてもちろん、株主だ。この事実に気づいたことが、フリーマン(バージニア大学ダーデン経営大学院の応用倫理センター長ほか功績多数)のステークホルダー理論との出合いにつながった。

愛される企業は、自社の事業活動を形作っているのは法的な契約と暗黙の契約の両方であることをよく理解している。結婚生活がうまくいっているカップルと同じで、相手(顧客)との気持ちの上での契約を守らないと、忠誠心(顧客ロイヤルティ)が失われるのを知っているのだ。

今日の気づき

愛される企業が従業員や取引先にとって大事な存在であるだけでなく、社会全体から見ても高い富を生み出しているという事実に非常に驚くとともに、とても良い傾向だなと思いました。

本書の目次

  • 第1章 思いやりと愛情をベースとしたビジネスの構築
  • 第2章 新時代、新ルール、新資本主義
  • 第3章 無秩序への対処
  • 第4章 従業員―資源から源泉へ
  • 第5章 顧客―癒やすか、売らんかなで行くか
  • 第6章 投資家―愛される企業が蒔いたものを刈り取る
  • 第7章 パートナー―見事な調和
  • 第8章 社会―究極のステークホルダー
  • 第9章 企業文化―決め手となるもの
  • 第10章 愛される企業のまとめ
  • 第11章 複雑さの向こう側
  • 付録 「愛される企業」の概要