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□■本シェルジュがオススメする今日の一冊■□ Vol.378 2017年11月27日
~本シェルジュ達から、頑張るビジネスパーソンへの贈り物~
本シェルジュ=本のコンシェルジュのことです。
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こんにちは。本シェルジュの吉田です。
早くも師走に突入、ビジネスマンの皆さんは多忙を極める時期になってきたでしょう。
そんな時にはほっと一息つけるこんな本はいかがでしょうか?
いまさら説明する必要のない、日本を代表するコメディアンの著者。全体的にばかばか
しいテイストの中にビジネスマンにも通じるエッセンスがちりばめられてます。
たまにはこんな本もいいのでは?

 

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1)本日紹介する書籍
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バカ論
新潮社(2017/10/20 ) 189ページ
ビートたけし(著)
AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4106107376

 

 

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2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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ビートたけしは、ばかばか言ってればいいと思ってる芸人とは言いませんが、普段の
テレビで見る彼が何を考えてるかちょっと気になり手に取った一冊です。会社と同じ
ように芸人の世界で多くの弟子を育てた(見捨てた??)彼の芸人論は、ビジネスマ
ンが、社会人が成長していくための、部下を育てていくマネジメントとしての考え方
の一考になると思い選びました。特に、超実力主義の芸人の世界で生き抜くためには?
たまにはこんな本もいいのではないでしょうか?
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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■P.68より
弟子と認めた瞬間に、事務所から最低月10万円は渡すようにしていた。付き人の仕事
をしていれば、芸人としての仕事があってもなくても月10万円。
それでも、頭にきて首にすることがあった。
そいつがものになるかどうかというのは、そいつが裏で何をしてるか、たまに抜き打
ちで電話してみれば一発でわかる。
■P.77より
ただ一つだけ、芸を盗むのは大事なことだといえる。
~でも、芸に特許があるわけじゃない。周りに「「あいつは勉強したんだな」と思わ
せれば勝ち。盗んでただ同じような芸をするのでなく、それを自分のものにして、い
かにオリジナルを超えていくか。超えちゃったら、その時点でもうそいつの芸だから。
~自分が盗むべきは何か、何をうまいこと取り入れるか―。
とりあえずそれだけを考えておけばいい。

 

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4)今日の気づき
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芸人の世界で成功するためのメソッドはない。そのなかで、成長していくということ
は、ある意味ビジネスの世界も同じではないでしょうか?とかく、マニュアル化が優
先され職人芸的なものは敬遠される世の中ですが、自分で考えて行動する力は一昔前
から格段に落ちたように思えます。それが日本の経済、技術開発力の低迷につながっ
たとは言い過ぎですが、そんなこともちょっと考えて、次の仕事はどうやろうかと考
えてみてはどうでしょうか?
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5)本書の目次
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はじめに――バカは死んでも治らない
第一章 バカなことを聞くんじゃない
初めてのインタビュー/「FRIDAY事件」/「お子さんは何人欲しいですか?」/他人
の不幸は蜜の味/大ダヌキの石原慎太郎/がんばれベッキー/「男女の関係はあった
んですか?」/バカな芸能レポーター/「離婚の原因は何ですか?」/「○○さんは
お元気ですか?」/バカな通販番組/バカなテロップ/「あくまで個人の意見です」
/バカなコメンテイター/「ファンにひとことお詫びはないんですか?」/ビートた
けしの「こんなインタビュアーはイヤだ!」
第二章 バカ言ってんじゃない
「バカ正直者」のトランプ/民主主義はバカのもの/バカが総活躍する時代/間抜け
な「働き方改革」/芸能界に“残業”はない/「たけしさんは、いつ寝てるんですか
?」/芸人と素人の境界/バカな弟子入り志願者からの手紙/芸人になりたいのか、
芸がしたいのか/「ビートたけしの弟子です」/「どうしたら漫才師になれますか?」
/「どうしたら売れますか?」/芸も世に連れ/芸を盗むセンス/「芸人はボランテ
ィアじゃない」/落語からセンスを盗む/センスはどこで養われるか
第三章 渡る世間はバカばかり
伊集院静に聞け、バカ野郎/「やりたい仕事が見つからない」/「夢をあきらめないで
」と言うバカ/自分を探すバカ/「老後をどう過ごせばいいのか」/希望は「孤独死」
/「これからの日本の行く末が心配です」/「国立阿片窟」を建設せよ/ネットは長
屋の水場/コピーが本物を上回る時代/おいらの守護霊対談/「私と仕事、どっちが
大事なの?」
第四章 バカがテレビを語っている
テレビは“オワコン”か?/テレビ不遇の時代/「じゃあ、お前がやってみろ」/い
つまでも欧米を手本と思うなよ/くだらないネットニュース/それでもテレビはつま
らない/なぜテレビはつまらなくなったのか?/「自分が主人公」の時代/失われる
リアルタイム/ラブホテルでカラオケを歌うバカ/もはや視聴率に意味はない
第五章 こんなバカが好きなんだ
タモリについて/所ジョージについて/明石家さんまについて/笑福亭鶴瓶について
/SMAPについて/吉本興業/関西芸人との戦い/「眠くなったらクルマをとめて 頭
すっきり覚醒剤」/師匠と弟子
第六章 たまにはバカな質問に答えようか
「今度の映画はどんな映画ですか?」/上手い役者とダメな役者/ビートたけしとお
金/店で偉そうに振る舞うバカ/金はあげても貸すな/ギャンブルをやらない理由/
師匠に教わった大事なこと/「バカだなあ」と思う瞬間/人生最大の失敗は?/「し
ょうがねえなあ」/人間国宝になりたい/人生の最後に死んでみたい/もう一人のお
いらはどこにいる?
おわりに――バカな言い訳

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