こんにちは。本シェルジュの吉田です。 新型コロナによる在宅勤務、働き方改革と我々ビジネスパーソンを取り巻く職場環境は、急激な変化の時代を迎えています。 ところでよく幸福度ランキングの上位は北欧諸国がランクインしますが、イメージとして、残業はしない、夏休みは1か月というものがあります。いったい実情はどうなっているのでしょうか? 働き方の変化に直面している現在の日本人、そんなみなさんに参考になればとフィンランドの実情を取り上げた一冊を紹介します。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

1)本日紹介する書籍 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか

ポプラ新書(2020/1/8 ) 224ページ

堀内 都喜子 著

AmazonURL:http://www.amazon.co.jp/dp/4591165906 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

日本は働き改革といえど満員電車はなくならない、有給はなかなか取れない。実態面での改革はなかなか進まない。そんななか、経済も好調で働き方もメリハリのついていると言われるフィンランドはどうなっているのか知ってみたいと思いました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 3)付箋 ~本書からの内容抽出です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■P.26より 現在、フィンランドの一人あたりのGDPは約5万ドルで世界16位。日本は約4万ドル(世界24位)。

■P.51より 在宅勤務というと、勤務時間の管理ができないので難しいと日本で聞いたことがあるが、フィンランドでは逆にそれを管理するツールを聞いたことがない。やらなければいけない仕事は山ほどあるし、自宅にいたらサボるとは、あまり考えないようである。

■P.170より フィンランド人はそれをシス(≒困難に耐えうる力等)というかどうかわからないが、周りにあまり頼らず、自分の気持ちに従って最後までやり遂げる自立した気質は、日常生活のあちこちで感じることができる。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

4)今日の気づき ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

思い切ってフィンランド流の毎日をとは、行かないのが日本の現実ですが、本文中にある1年は11か月と考えたり、自立した気質、ちょっとした意識の持ちようが働き方の変化の一助になるかもしれません。日本人は周りを気にし過ぎ、依存し過ぎなのかも。。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  

5)本書の目次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

目次(一部抜粋)

1 フィンランドはなぜ幸福度1位なのか  ・「ゆとり」に幸せを感じる  ・自分らしく生きていける国  ・ヨーロッパのシリコンバレー

2 フィンランドの効率のいい働き方  ・残業しないのが、できる人の証拠  ・エクササイズ休憩もある  ・コーヒー休憩は法律で決まっている  ・「よい会議」のための8つのルール  ・必ずしも会うことを重要視しない

3 フィンランドの心地いい働き方  ・肩書は関係ない  ・年齢や性別も関係ない  ・歓送迎会もコーヒーで

4 フィンランドの上手な休み方  ・土曜日はサウナの日  ・心置きなく休む工夫  ・休み明けにバリバリ働くフィンランド人  ・おすすめの休みの過ごし方

5 フィンランドのシンプルな考え方 ・ノキアのCEOも「シス」に言及  ・職場でも、シンプルで心地いい服を  ・偏差値や学歴で判断しない  ・人間関係もシンプルで心地よく  ・コミュニケーションもシンプルに

6 フィンラドの貪欲な学び方  ・仕事とリンクする学び  ・2人に1人は、転職の際に新たな専門や学位を得ている  ・学びは、ピンチを乗り切るための最大の切り札 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━