皆さま、おはようございます。
海賊王むーこと藤井無限です。

本日は、小説です。いえ、小説というより歴史書です。
いやいや、歴史書というより経営(ビジネス)の本です。
今回紹介する本は、出光興産の創業者、
出光佐三をモデルにしたドキュメンタリー小説ですが。。
ドキュメンタリー小説などという言葉は軽すぎます。

偶然ですが、私と出光佐三氏は「市」のレベルまで出身地(福岡県宗像市)
が同じですです。この本の中にも、宗像は何回も登場します。
「海賊王むー」が、「海賊とよばれた男」と同じ出身地、なんだか不思議ですね。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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海賊とよばれた男(上)(下)
百田尚樹(著) 
講談社 (2012/7/11) 上巻 380ページ 下巻 362ページ

今回の登場人物紹介
◆:出光佐三氏 (い)
◆:海賊王むー (むー)
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むー:佐三様、教えてください。
  なぜ、また油の小売を始めた佐三様は「海賊」とよばれたのですか。
い:ほう。それか。。だいぶ昔の話じゃが、当時の事は昨日の事のように覚えておる。
  門司で独立してから、しばらくして、
  漁船の燃料は、灯油よりも軽油を使う方がよいと、気が付いたのじゃ。
  じゃが、利権がいろいろあって陸から軽油を売るのはN.Gでな。考えたわしは、
  船で海から軽油を直接漁船に売りまくったのじゃ。
むー:なるほど、画期的ですね。
い:そしたら、陸から販売してた連中が、「あいつは海賊だ、
  海から来てうちの商圏を荒らしていく」、といいはじめたのじゃ。
むー:そりゃまた、とんでもないイチャモンですね。
   なんでも、関門海峡と瀬戸内海を漁船で、
   走り回って売りまくったそうじゃないですか。
   旗を掲げて売りまくる姿は、海賊さながらだったんでしょうね。
い:そういえば、おぬし、聞けば海賊王と名乗ってメルマガを書いているそうじゃな。
  生意気に海賊王を名乗るなら、それぐらい言われるようになってみい。
むー:ハハー。努力します。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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第一章
(終戦を迎え海外資産をすべて失い、借金だけが残った際に常務に人員整理を提案されて。)
「ならん」、「一人の馘首もならん」、「店員は家族と同然である。」

第二章 青春:
(第二次世界大戦中に日章丸が完成し、日本のタンカーが
自由に石油を積んで動ける情勢ではないことに関して、完成した巨体を眺めながら)
日章丸よ、時を待て。いずれ平和な時代が来れば、
お前の使命を果たす時がくる。

第三章 白秋:
今や日本とイランはひとつになった。
正式な国交さえなかった二つの国が、石油という太いパイプで結ばれようとしていた。
その奇跡を起こしたのは、日章丸という一隻のタンカーだった。
そして日章丸が果たしたもう一つの大きな仕事は、半世紀以上にわたって世界を
支配してきた国際石油カルテルの一角を突き崩したことだった。 

第四章 玄冬:
「戦後の日本の驚異的な経済成長を支えたのは、中東の安い石油のお蔭だったが、
もうその成長はない。これからの日本は新しい道を行かねばならないだろう。」

終章:
日本人は戦争に負けたのではない。あまりに日本人が道徳的に
廃頽し、なみたいていの事では目が覚めないので、天が敗戦という
大鉄槌を加えたのである。これは点の尊い大試練である。だから愚痴を言わず、
三千年の歴史を見直し、直ちに再建にとりかかれ。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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これだけ、大きな歴史の流れに翻弄され、
常に困難と闘い続けてきた経営者がいるだろうか。
日清、日露戦争、関東大震災、開戦、敗戦、GHQ、セブンシスターズ、そしてオイルショック
そのすべてとこの男は、戦い続けた。

国への想い、故郷の宗像への想い、家族への想い、従業員への想いが、
この海賊とよばれた男の中には、常にある。

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〓 4)本書の目次                        〓
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序章
第一章 朱夏 昭和二十年~昭和二十二年
第二章 青春 明治十八年~昭和二十年
第三章 白秋 昭和二十二年~昭和二十八年
第四章 玄冬 昭和二十八年~昭和四十九年
終章

海賊とよばれた男(上)(下)
百田尚樹(著)
講談社 (2012/7/11) 上巻 380ページ 下巻 362ページ