こんにちは。本シェルジュの岡田です。
今日で8月も終わり。ついこの前まではあんなに暑かったのに、最近は日差しも和らぎ、夏の終わりを感じるようになりましたね。
今日ご紹介する本は、NHKで「サラリーマンNEO」の企画・演出、「あまちゃん」の演出をした吉田照幸さんの「発想をカタチにする技術」。
2つともとても有名なTV番組なので、その演出をした人の頭の中を見てみたい、どんな風に頭の中にあるアイデアをカタチにして相手に伝えているのだろう、と思って本書を手に取ってみました。30代前半まで何の変哲もない一職員だったという著者が、自分の経験を基に記した本書は、誰でもできるちょっとした工夫や考え方のヒントが満載のおすすめの一冊です。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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発想をカタチにする技術
日本実業出版社(2013/11/20)
吉田 照幸 著
226ページ
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今回の登場人物紹介
■Sさん : マーケティング会社で働いている
■Oさん : Sさんの部下
Sさん : 今度の企画どうしようかな…。ねぇ、Oさんはいつもどうやってアイデア考えてるの?
Oさん : 直感です! いつもアンテナをピピっと立ててます!
Sさん : そ、そうなんだ。私、アイデアを考えるのは苦手。全然思い浮かばないもん。
Oさん : Sさん、アイデアは創るものではなくて、見つけるものですよっ!
カレー作って、頭を空っぽにしてみたらどうですか?
(※著者は、締切り間近などに頭を空っぽにするためにカレーを作るとのこと)
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です 〓
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PART1 直感を形にする方法 − ふわっとした想いがエッジのある企画になる <P042>
「どんな切り口でやろうか」「何か違う切り口にしないと」ってよく言われる言葉ですよね。
でも「違う切り口でつくりました」といって、ただ言葉や表現が変わっただけになっている、ということもあるように思います。(中略)
新しい切り口を見つけるためには、まず本質を自分の腹に落とし込むことです。(中略)
切り口っていうくらいだから、切らないといけないんです。きちんと切ってるから、中がわかって、本質が見えてきます。そこでようやく、それをどう見せるか、ということが出てきます。本質がわからない限り、切り口って見えてきません。
PART2 思いつきの「アイデア」を伝える − 常識を打ち破る企画を通すために <P084>
思いついたアイデアを説明するときは、相手に想像させましょう。その絵をイメージしもらいましょう。情報は頭で受け取ります。感情は心で受け取ります。コンセプトやデータの説明に時間を割くよりも、まずは…、「想像してみてください」という一言からはじめてください。結局心に響かないアイデアは、社内で通ったとしても、売り出したらウケないんです。
PART3 新しさは「直感」から生まれる − Don’t think. Feel! <P108>
直感は、才能ではありません。誰にでもあります。(中略)
アイデアの発端は脳の表面にはありません。あなたの心の底に眠っています。直感を信じ切ることができれば、あなたの個性が出ます。直感をうまく扱えば、どんどん新しいことが思いつきます。
PART4「問題と友達」になる −「問題」は新しいアイデアが生まれる絶好のチャンス <P143>
本当におもしろいアイデアって、「問題」を解決する中で生まれます。今までと違うやり方を試すチャンスなんです。一度でも、問題を友達と捉えて乗り越えて下さい。これ、快感です。
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〓 3)今日の気づき 〓
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本書を読んで、著者は、自分の直感を信じることと自分の考えに固執せずに人と意見をきちんと聞いて取り入れること、主観と客観をうまく融合させていると思いました。また、判断に迷ったら「何がしたかったのか」に立ち返る、アイデアを広げる方法、試してみることの大切さなど、著者の仕事への取り組み方や考え方はどんな仕事にも役に立つ内容だと思いました。
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〓 4)本書の目次 〓
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PART1 直感を形にする方法 − ふわっとした想いがエッジのある企画になる
PART2 思いつきの「アイデア」を伝える − 常識を打ち破る企画を通すために
PART3 新しさは「直感」から生まれる − Don’t think. Feel!
PART4 「問題と友達」になる −「問題」は新しいアイデアが生まれる絶好のチャンス
PART5 企画の「エッジ」をなくさないために −「見つけたおもしろさ」を最後まで守り切る
PART6 努力はするな。コツコツ試せ。− 錆びつかないための、自分の変え方
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発想をカタチにする技術
日本実業出版社(2013/11/20)
吉田 照幸 著
226ページ
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