本の要約サービス Flierの読者が選ぶビジネス書グランプリ2023 が発表されていたので、何冊か読んでみました。https://www.flierinc.com/column/grandprix2023

まずは一冊目の紹介

限りある時間の使い方 本シェルジュ

人生の中には忙しい時期とそうでもない時期があるなあと思い返します。

会社で一番仕事頑張った時期は30前後でした。社内公募で異動して新しい仕事に全力に取り組んでいました。

30代後半で独立してからは、やはり独立直後の3年間。死ぬほど働いたと思います。

結果、どちらもその後、体調不良になりました。死ぬほど働く時期は必要だと思う一方で、やりすぎると後の反動で後悔もします。

時間はそもそも限りある。だからその中で最も効率的に働きたいと思ってライフハックの本はたくさん読みました。

良かったけど続かなかったものとか、ずっと続いているものとかあります。

例えば、受信トレイ0作戦はずっと続いています。

返信が終わったら必ずアーカイブして、今返信しなければならないメールだけを受信トレイに残しています。それ以外にスヌーズ機能を使ったり、ToDO機能と連携して、仕事の処理はだいぶスムーズにできるようになっています。

なのに毎年繁忙期には受信トレイが溢れてしまいます。私は春頃はいつも暇なので受信トレイが10件以上になることはないですが、繁忙期には数えるのが怖い受信トレイになっています。効率的に動いてもダメなときはダメなんだなあと実感しています。

そこで今回は、「限りある時間の使い方」の本を選んでみました

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1)本日紹介する書籍

限りある時間の使い方

オリバー・バークマン (著), 高橋璃子 (翻訳)(2022/6/22)

https://amzn.to/4aoR4Ml

2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?

ライフハックで時間効率化に取り組んでいるものの、

いつも忙しくしていて、時間がないと嘆いているあなたへ

3)付箋  本書からの内容抽出です

・いっぱいになった受信トレイに、長すぎるやることリスト。もっとやるべきことがあるのではないか、なにか別のことができるのではないか、いやどっちもやるべきなのではないか。

・時間を思い通りにコントロールしようとすればするほど、時間のコントロールが利かなくなる

・ライフハックという言葉が示唆するのは、人生が機械のプログラムのようなものであり、アルゴリズムを直してやれば最適なパフォーマンスが得られるという奇妙な考え方だ

・経済学者のケインズは、100年後には、富の増加と技術の進歩のおかげで、みんな週に 15 時間しか働かなくなると予言した。

・できるビジネスマン風のノートやペンにもかなりの金額を費やした。そのころ僕は生産性についてのコラムを連載していたので、「仕事のため」という口実で新しいライフハックをどんどん試すことができた。まるでアルコール依存症者がソムリエになったようなものだ。  あるときは1日を全部 15 分単位に区切って行動した。あるときはキッチンタイマーを使い、 25 分間仕事をして5分間の休憩を挟んでみた(この方法はポモドーロ・テクニックと呼ばれ、ネット上でカルト的な人気を誇っている)。やることリストを優先順にA、B、Cのグループに分けて、今やるべき仕事を明確にした(BとCのタスクがどうなったかはご想像のとおりだ)。人生のコア・バリューをもとにゴールを定め、ゴールに向かって日々の行動を決定した。

・正しい時間管理術を見つけていないとか、努力が足りないとか、もっと早起きすべきとか、自分がダメ人間だとかいうことではない

・効率的にやれば忙しさから逃れられる」という希望を、あえて捨てればいいのだ

・必要なのは効率を上げることではなく、その逆だった。  すべてを効率的にこなそうとするのではなく、すべてをこなそうという誘惑に打ち勝つことが必要だったのだ。

・タスクを上手に減らす3つの原則

第1の原則 まず自分の取り分をとっておく

第2の原則「進行中」の仕事を制限する

第3の原則 優先度「中」を捨てる

4)今日の気づき

この本は正直悩ましい。そんなの言われなくてもわかってるわ!と何度も思ってしまう。

一方で、時間が足りない現実は変わらないまま進んでいっている。

言われなくてもわかってるわ!と思いつつ実行できていない自分に問題はあるのだろうと。

結局は、自分の中で大事なことを決めて、選択と集中なのか・・・しかしそれだけを伝えたい本でもないと思う。

耳が痛い・・・ということは良い本なのか

5)本書の目次

イントロダクション 長い目で見れば、僕たちはみんな死んでいる

PART 1 現実を直視する

第1章 なぜ、いつも時間に追われるのか

第2章 効率化ツールが逆効果になる理由

第3章 「時間がある」という前提を疑う

第4章 可能性を狭めると、自由になれる

第5章 注意力を自分の手に取り戻す

第6章 本当の敵は自分の内側にいる

PART 2 幻想を手放す

第7章 時間と戦っても勝ち目はない

第8章 人生には「今」しか存在しない

第9章 失われた余暇を取り戻す

第10章 忙しさへの依存を手放す

第11章 留まることで見えてくるもの

第12章 時間をシェアすると豊かになれる

第13章 ちっぽけな自分を受け入れる

第14章 暗闇のなかで一歩を踏みだす

エピローグ 僕たちに希望は必要ない

付録 有限性を受け入れるための10のツール

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限りある時間の使い方

オリバー・バークマン (著), 高橋璃子 (翻訳)(2022/6/22)

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