おひさしぶりです! 本シェルジュ田中聡子です。

 

今日ご紹介するのは、ちょっとユニークなタイトルの本。

褒めたり、叱ったり、目標設定したり、を短い時間で行うことで

部下の行動をマネジメントする話が物語風に書かれています。

 

この本を読んで、昔々、大学受験をした頃の経験を思い出しました。

当時お世話になった寺子屋みたいな小さな塾の先生に、

英語の偏差値を1年間で10 伸ばしてもらった時のことです。

繰り返し教わったのは、

・今すべき事としなくてもいいこと

・いつまでにすればいいか

・いつ頃成果が出てくるか

でした。

そして、初めて、すべき事をして塾へ行った時、

予想以上に褒められて驚きました。

それが嬉しくて、学習をつづけるたら成績が上がり、

今度は成績もエンジンになりました。

 

単純です(笑)

 

でも、この本も言っています。

「気分のよい部下は、よい成果を生む。」

「目標が行動を促し、成果が行動を持続させる。」

 

部下や周りを動かすためのシンプルなアクションについて

関心を持っていただけたら、ぜひ読んでみてください。

 

【おまけ】

「部下の成熟度によって有効なリーダシップスタイルが異なる」という

SL(Situational Leadership)理論をご存知の方には、

提唱者である

ハーシィ(P.Hersey)とブランチャード(K.H.Blanchard) の

ブランチャード氏の共著です、と言った方がインパクトがあるのかも。

 

 

 

 

<目次>

1)今日のオススメの一冊

2)付箋

3)今日の気づき

4)本書の目次

 

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓

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1分間マネジャー  ―何を示し、どう褒め、どう叱るか!

 

K.ブランチャード (著), S.ジョンソン (著), 小林 薫 (翻訳)

出版社:   出版社: ダイヤモンド社 (1983/02)

amazonURL   http://amzn.to/f3sihN

 

今回の登場人物紹介

◆田中:本シェルジュ

◆モリさん:田中行きつけの美容師さん

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田中  :モリさん、インコ飼い始めたんですか?

モリさん:友人から1ヶ月だけ預かっているんです。

まだ2週間だけど、ちょっと話すようになりました。

繰り返し教えて、少しでも出来たら餌をあげたり

しています。けっこう覚えるもんですね。

田中   :モリさん、教えるの上手そうですものね。

モリさん:以前勤めていた美容院で「スモールゴール」と言う言葉を

教わったんです。小さい目標をたくさんクリアした方が

何をしても楽しいし、覚えるのも早いですからね。

どうやらインコも同じらしい(笑)

田中   :この前読んだ「1分間マネジャー」にも、同じようなことが

書かれていました。ところで何を話すようになったの?

インコ :「アタラシイ トリートメントモ タメシテネ」

 

 

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〓 2)付箋                            〓

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◆どういうようになれば良いかを述べられないと言うことは、まだ問題を

把握してないと言うことなんだ。それはぶつくさ言っていることと同じだ。

“現実に”起きていることと、こうなって“欲しいと思う”ことの間に差(ずれ)

がある時だけ、問題があるのだ。

 

◆注目され、気にかけてもらっていることを知っている人には、

時間をかけて褒める必要はないのだ。

 

◆気分のよい部下は、よい成果を生む。

 

◆私が費やす最良の時間は、部下に投じる時間である。

 

◆期待されていることはわかっているだろうと勝手に推測するのは、

やり甲斐の無いボウリングをやらせるようなものだ。(中略)

具合はどうかと言って訊くと“わからないけれど、まあ

いい感じだったんじゃない”等と答える。

 

◆「なぜ、このように目標を小さく区切って設定するのですか?」

「こうやって、次々と線を引くことで、ハトに到達のできる目標(ゴール)

をたててやっていることになる。

われわれは、子供や動物に対する時は、いつもこの考え方を利用している。

だが、おとなを扱う時は、どういうものか忘れてしまう。

 

◆「<1分間叱責法>での私の目的は、問題の行動を取り除き、

その人間を守ると言うことなのだ。」

「そのために、叱責の後半は褒め言葉になっているんですね。

彼らの行動はOKではない。だが人間としてOKなんだと」

 

◆小言を言う時は、必ずその前にその行動を自分で見てなければならない。

誰か他の人が見たことはあてにできない。『うわさ』をもとに、

けっして叱ってはならない。

 

◆<1分間の叱責>は、叱責する相手の福利(しあわせ)に

心から関心を持った時にこそうまくいくのだ。

 

◆目標が行動を促し、成果が行動を持続させる。

 

 

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〓 3)今日の気づき                       〓

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「早く!支度して!」なら叱責だけど、

「10分までに髪を直して20分までに着がえよう」なら目標設定。

これをいろんな部分に広げればいいんですね。

 

 

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〓 4)本書の目次                        〓

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訳者まえがき

 

1) 有能なマネジャーを捜し求めて

 

2) 有能なマネジャーに出会う

1 その名は1分間マネジャー

1分間目標設定

1分間称賛法

1分間叱責法

2 1分間マネジャーになる3つの秘訣

3 1分間マネジャーは語る

なぜ1分間目標設定が効くのか

なぜ1分間称賛法が効くのか

なぜ1分間叱責法が効くのか

 

3) 新しい1分間マネジャーの誕生

1 あなた自身への贈物

2 みなさんへの贈物

 

訳者あとがき

 

1分間マネジャー  ―何を示し、どう褒め、どう叱るか!

K.ブランチャード (著), S.ジョンソン (著), 小林 薫 (翻訳)

出版社:   出版社: ダイヤモンド社 (1983/02)