こんにちは。本シェルジュイレギュラーズの安西です。

今月のテーマ「衝撃を受けた一冊」の最後にご紹介するのは「ビジネスモデルを見える化するピクト図解」です。

ピクト図解は、筆者がリクルート在籍時代の失敗経験から始めたビジネスモデル研究を経て考案したビジネスモデルを見える化する手法で、シンプルわかりやすい点が魅力です。数種類の絵文字や記号をもとに多様なビジネスモデルを図式化することができます。

日常生活やニュースで触れる“儲かっているビジネス”をアタマの体操がてら図式化してみる。そんな日々の積み重ねが、実現可能なビジネスモデルを考え出す力につながっていきます。

本自体が読みやすく、ツールを使ってビジネスモデルを描くことには謎解きのような面白みがあるので、儲かるしくみに興味のある方や広くビジネスパーソンであるみなさまにおすすめしたいと思います。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓

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ビジネスモデルを見える化する ピクト図解 (クリックするとAmazonの同本紹介ページが開きます)
板橋 悟(著)
ダイヤモンド社(2010/2/18)238頁
 
今回の登場人物紹介
■P子:入社5年目、事業企画部所属
■B太:P子の職場の先輩

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P子:うーーううううーーー。
B太:どうした?腹でも痛いのか?
P子:新規事業、提案しないといけないんですけど、つまっちゃって。。
B太:本とか読んでみた?アイデア出すのに使えそうなものもあると思うけど。
P子:はあ。読んでいますけど、なんだかもう情報が多すぎておなかいっぱいです。フレームワークを使いこなそうにも事前に理解する事とか法則が多すぎたり。。
B太:確かになあ。君にはピクト図解がいいかも。こんな絵文字や記号で儲かるしくみを図式化するんだ。
P子:わ、すごくシンプルだし、なんかちょっとこの絵、かわいい!
B太:いろんなビジネスモデルを自分で図式化して蓄積していけば、新しいビジネスモデルを考えるときにも役立つよ。他人と共有もしやすいし。
P子:早速読んでみます!
 
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出(引用)です          〓

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■「決算書の読み方よりも、まず身につけるべきはビジネスの構造の見抜き方。」(38頁)

■(「ピクト図解の3つのメリット」の段落タイトル)「メリット①―“経営者の視点”を手に入れられる、メリット②―説明不要で誰とでも共有できる、メリット③画像パターンを応用してアイデア発想ができる」(63-71頁)

■(段落タイトル「名前の暗記に意味はない。思考プロセスを身につけよ」内からの抜粋)「『名前を覚える』のと『理解する』のとは全く別の話です『ビジネスモデルの名前を覚える』ことや『どのビジネスモデルに当てはまるかを分類する』ことには何の意味もありません。」(98頁)

■「ピクト図解ではビジネスモデルをビジュアルで表現しているため、儲けるしくみを『絵』としてパターン認識する事ができます。商品やサービスを見たら、ビジネスモデルをピクト図にして『ビジネスモデルが同じか、違うか』を考えるクセをつけましょう。(中略)トレーニングを実践し続けていると、業界や商品・サービスを超えて『すぐれたビジネスモデル』がさまざまなところで応用されていることに気づけるようになります。」(117-120頁)

■「これも受験勉強の弊害か、多くの人が『たった1つの正解』を求めたがるようですが、ビジネスで立てた問いにおいて、正解は1つとは限りません。(中略)『どれを選べばいいのか』ということ以上に大切なのは、選ぶ際の前提条件である『我が社の目標』。その目標を達成できるなら、選び出すアイデアは2つでも5つでもかまわないということです。」(218頁)

■「結局のところビジネスが成果をあげられるか否かは『すばらしいアイデアを思いつく力』以上に『思いついたアイデアを実現させる力』にかかっているのです。(中略)アイデアの風呂敷を思い切り広げ、とにかくたくさん考えてみる。その風呂敷をたたみ、実現できそうなアイデアを絞り込む。この手順を踏んでくり返すことが、実現に結びつくアイデアを生み出します。」(228-230頁)

■「大切なのは、つづけること。その日々のトレーニングが、あなたのアイデア発想力を少しずつ育てていくのです。」(230頁)

■「経験の浅いビジネスパーソンがビジネスを難しいと感じてしまうのは、ビジネスモデルが『見えていない』から。しかしいったん可視化することができれば、ビジネスを理解することはそれほど難しくないのです。」(232-233頁)

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〓 3)今日の気づき                       〓

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ビジネスモデルをシンプルな絵文字や記号に落とし込むことで、儲かるモデルのツボを明確にできる。図の蓄積は成功例の蓄積。新たなビジネスモデルを生み出すための糧となる。

シンプルさ、使い勝手の良さは継続のしやすさにつながるため、忙しいビジネスパーソンにとって大きなプラス。継続こそ力の源。
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〓 4)本書の目次                        〓

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目次

はじめに

Part-1 ビジネスモデルを見抜く
Chapter-1 ビジネス想像力クイズ
Chapter-2 ピクト図解とは
Chapter-3 ビジネスモデルを解読する

Part-2 ビジネスのアイデアを発想する
Chapter-4 ダイアグラム発想法
Chapter-5 アナロジー発想法
Chapter-6 アイデアの風呂敷をたたむ

おわりに

 

ビジネスモデルを見える化する ピクト図解(クリックするとAmazonの同本紹介ページが開きます)
板橋 悟(著)
ダイヤモンド社(2010/2/18)238頁