皆さま、おはようございます。本シェルジュの赤塚です。

最近急に涼しくなってきました。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはうまいことを言ったものだと
この時期になるといつも感じます。

さて、今月の本シェルジュは「習慣」をテーマにお送りしています。

皆さまは、「毎年お正月になると目標を立てるけど、いつも続かない」
といった経験はありませんか?
ダイエットや運動、勉強・・・私は数え切れないほどあります。

では、目標に向けた努力を習慣にするためには、何が必要なのでしょうか?

立てた目標が自分が好きなこと、楽しいと思えることであれば、
習慣にするのも苦になりません。
しかし、「目標にすべきこと=自分にとって楽しいこと」であるケースは
そう多くはないというのが現実です。
自分にとってそれほど楽しくないことを、精神力だけに頼って続けるには限界があります。
そのため、「習慣にする」ための工夫、戦略が必要なのです。

そんな、「習慣にする」ための戦略を教えてくれるのが本書。
習慣を仕組み化し、マネジメントする方法・コツなどの基本と、
「考える力を磨く習慣術」「主体的な行動力が身につく習慣術」など
ビジネスマンとして身につけておきたい習慣術について、
具体的な方法が紹介されています。

「良い習慣は良い人生をつくる」と言います。
本書を手にとって、新しい習慣を作ってみてはいかがでしょうか?

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ
野口 吉昭 (著)
朝日新聞出版 (2009/3/13) 229ページ
amazonURL http://amzn.to/nuhrsi
今回の登場人物紹介
◆赤塚:本シェルジュ。
◆K仁:会社員。結婚後3年目にして体重が7kg増加。
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赤塚:先月「痩せるぞ!!」て宣言してたけど、体重減ってきた??

K仁:ん?う、うん・・。

赤塚:・・・。
ランニングしてる?確か新しいウェア買ってたわよね。

K仁:してません・・・。

赤塚:会社でオフィスグリコ食べるのはやめたの?

K仁:やめたよ。3日間だけ・・・。

赤塚:もう、ぜんぜん続いてないじゃん!!!

K仁:そういうあなたは、英語の勉強始めるって言ってたけど続けてるの?

赤塚:・・・。(汗)
よし!この本読んで、どうやって続けるか戦略練ろうっ!!

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■P.18より
世の中に、近道をして成功した人間なんて、一人もいない。
世の中に、近道をして目標を達成する方法なんて、存在しない。
プロになったり、成功したり、目標を達成する唯一の方法は、努力を継続することだ。
すなわち「努力の習慣化」である。
問題は、習慣化できるかどうかだ。その意志があるか、その意志が続くかが凡人とプロの違いを生む。
その分岐点は、何か?それはまず、「好きかどうか」で決まる。
好きになれなくて、1万時間は続けられない。好きになれないことは、習慣化できないし、
その道のプロにもなれない。習慣化のコツは、「好きになる」ことなのだ。

■P.41より
習慣術を備えている組織とは、「良いサイクルをまわす仕組みが根付いている」ということだ。
(中略)PDCA(Plan Do Check Action=計画・実行・チェック・修正)サイクル、
仮説検証(問題抽出・真因探索・仮説設定・実行・修正)サイクルといったおなじみのサイクルも
「仕組み」であり、「組織の習慣化」といえる。

■P.46より
人はしばしば、圧倒的な能力を発揮している人物を見て、「あの人は生まれつき、
持っているものが違うから」と考える。確かに生まれつき持っている能力はあるが、
それを花開かせるには「習慣」が欠かせない。素晴らしい才能に圧倒されて、多くの人は
その裏にある習慣にまで目が向かないのだ。エジソンではないが、99%の努力と1%の
ひらめきの構図は、多くの天才にあてはまるものだ。

■P.51より
前提として踏まえておきたいのは、「人は習慣化する必要性を強く感じているもの以外は、
習慣化することができない」という、当たり前すぎるほど当たり前の事実である。
(中略)また、なぜその習慣を身につけたいのか、どういう姿になりたいのか、
どういう習慣にしていくのかという習慣化の「目的」と「目標」と「手段」が曖昧でも、
習慣化には失敗する。

■P.93より
習慣化のゴールとは、「それをしなければいけないからする」のではなく、
「それをしないと気持ちが悪いからする」状態になったときだ。
(中略)この状態にまで至れば、もはやマネジメントをする必要すらなくなるのだ。
いわば「習慣化」のプロセスを卒業して、晴れて「習慣」になるということだ。
さらにいえば、その人の目的・目標・手段の統合化によって、その人の価値観そのものになり、
イチローのように「信条(プリンシプル)」になるのだ。習慣は、信条とつながっているのだ。

■P.187より
打たれ強さとは、「精神力の強さ」だけの問題ではない。逆境になったときに自分を支えてくれる
人物やチームを作ることができる人が、打たれ強いのである。いい換えれば、
打たれ強くやっていけるための環境づくりや仕組みづくりができる人が、打たれ強くなるわけだ。

■P.211より
「人を動かす力をもったリーダー」とは、どのような人間か。
私はリーダーに求められる能力は、大きく二つあると考えている。
一つは「チームとして何を目指してどう行動するのかについて、ビジョンを示して実行する力」。
もう一つは、「部下を育てたり、チーム力を上げるといった、チームをマネジメントする力」である。
前者をビジョンシップ(仕掛ける力)、後者をマネジメントシップ(仕組む力)と呼んでいる。
二つのリーダーシップの要件を、日頃から意識して鍛える習慣がリーダーには必要だ。
リーダーとは仕事であり、責務だから。いいリーダーになるための努力の「習慣化」は、
リーダーの絶対条件だ。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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習慣にするには仕組みが必要。
言われてみれば当たり前だけれど、これまで目標を立てることばかりに気を取られ
「どう仕組み化するか?」を真剣に考えたことはなかった。
精神力に頼って、やみくもにがんばるのではなく、
「自分の気持ちを盛り上げるためには、どういう仕組みが必要か?」を
考えることに注力することが大切である。

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〓 4)本書の目次                        〓
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序章 コンサルタントの習慣術とは何か―レセプター(受容体)を開いて、常に進化するために
1章 習慣をマネジメントする―「習慣=それをしないと気持ちが悪い状態」を実現するために
2章 「考える力」を磨く習慣術―いつも「三つ」に分けて考える思考習慣を持つために
3章 「主体的な行動力」が身につく習慣術―ロードマップを描いて、着実に成長するために
4章 「新たなものを創り出す」習慣術―自分に刺激を与えて、パラダイム・シフトするために
5章 「打たれ強い人」になる習慣術―自分もチームも、逆境を乗り越えるために
6章 「人を動かすリーダー」になる習慣術―責任を全うする喜びを感じるために

コンサルタントの習慣術 頭を鍛える「仕組み」をつくれ
野口 吉昭 (著)
朝日新聞出版 (2009/3/13) 229ページ