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ビジネス書書評の本シェルジュ

あなたの話はなぜ「通じない」のか (Vol.124)

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こんにちは! 本シェルジュの松林です。
 ゴールデンウィークも終わって街はいつものペースを取り戻し、街の話題は「金環日食」や「東京スカイツリー開業」などに移ってきました。
 先日、墨田区のある商店街に行った際、「スカイツリーブレッド」や「スカイツリー丼」などのフラッグがあちこちに出ていて、非常に盛り上がっていました。
 マスメディアの報道によれば、スカイツリーの近隣では、違法駐車、ゴミの廃棄、深夜まで大声で騒ぐ等の迷惑行為があるとのこと。近所の人に迷惑を掛けずに、東京の新ランドマークの誕生を祝したいですね。
 さて、今回の本シェルジュでは、「ビジネス書」というカテゴリーからちょっと外れて、論理的思考やコミュニケーションの本質を鋭く考察し、著者の熱い思いがこもった名著をご紹介します。
 文章が非常に練られていて読みやすく、また文庫本なのでサイズ的に通勤電車の中などで他人に迷惑を掛けずに読めます。ぜひ、気軽にお手にとってみてください!
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あなたの話はなぜ「通じない」のか
山田 ズーニー (著)
筑摩書房 (2006/12) 文庫・249ページ
amazonURL http://www.amazon.co.jp/dp/4480422803

今回の登場人物紹介
■松林:「どうして?」ときくと「どうしても」と答える妻を持つ、二児の父。
■りか:百人一首と作者を全部暗記した、将来は文系まっしぐら?な小3生。将来の夢は「競技かるたのクィーン」。
-----
松林:(りかがあまりに文系まっしぐらなので、ちょっと心配。ふと「ドラゴン桜」を思い出し、同じ大きさのコップに、同じ分量の水を入れて、りかを呼ぶ。)
松林:りか、2つのコップの水、どっちが多い?
りか:パパ、何言ってんの? 同じに決まってるでしょ。
松林:うん、そうだね。同じだね。
松林:(細長いコップを用意し、りかの見ている前で、一方のコップの水を入れ替える。細長いコップの方が、細いため水が入っている位置が高くなったのを見せる)
松林:じゃ、今度はどっちが多い?
りか:パパ、何言ってんの? 同じに決まってるでしょ。
松林:うん、そうだね、今度も同じだね。よかった。
りか:え、何が? パパ、ちょっとヘンだよ~。
松林:りか、君は名前も「りか」だし、リケジョになるかい?
りか:???
注)この実験は、マンガ「ドラゴン桜」の中で、子どもの論理的思考の有無を確認する方法として紹介されているものです。
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■P15より
 本書は、この「考える方法」にもっとも力点を置いた。基礎から詳しく説明している。お仕着せのコミュニケーション術を覚え込むのではなく、相手に応じて、シーンに応じて、あなた独自のコミュニケーション術を打ち立てていけるようにするためだ。本書の考える方法をものにして、ぜひ、自分の頭でものを考える面白さ、自分で考えながら人と関わっていく自由を味わってほしい。
■P40より
 どうしたら、あなたが口を開く前に、周囲の人から、あなたの話を聞こうという気持ちを引き出せるのか? どうしたら、クライアントが、あなたの企画書の表紙を開く前に、「あの人の企画なら間違いない」と思ってもらえるのか?
 自分の聞いてもらいたいことを聞いてもらえるメディアになる。
 「メディア力を高める」とは、そういう意味だ。少し引いた目で、外から観た自分をとらえ、それを「こう見てほしい」という自分の実像に近づけていくことだ。
■P57より
 発見のない思索は、徒労感を強め、考えること自体への意欲をしぼめてしまう。こんなときは、具体的な「問い」を立ててみるのだ。
 自問→自答→自問→答えが出ない→調べる→答えがわかる→さらにその答えから疑問が生まれる→自問→自答→自問→自答……。
 これを粘りよくつづけることが「考える」作業だ。そうして、「あ、そうか!」という発見、何かがすとんと腑に落ちる感じ。「私が言いたかったのは、まさにこれだ」というのが見つかったら、それがあなたの「意見」だ。
■P103より
 一番大事なのは、あなたが心から話したいと思うことを選ぶことだ。自分でも面白い、あるいは切実で話さずにはおれない、つまり、動機がしっかりした問いを選ぶ。人前だからと、つい立派なことを言おうとする人がいるが、それは自分が話したいことか? 自分にしか話せないことか? あやふやな動機ではもたないし、何より話す本人がつまらない。本当に話したいことを言うとき、人は輝きが違う。
■P140より
 正論を拒むのは、人間の本性かもしれないと私は思うようになった。正論は強い、正論には反論できない、正論は人を支配し、傷つける。人に何か正しいことを教えようとするなら、「どういう関係性の中で言うか?」を考え抜くことだ。それは、正論を言うとき、自分の目線は、必ず相手より高くなっているからだ。
■P200より
 これらの条件をひっくり返すと信頼の条件が見えてくる。ポイントは「つながり」だ。
 過去から現在そして未来へとつづく時間の中で、あなたの連続性が感じられること。人や社会とのつながりが見えること。(中略)
 点より線で自分を説明することで連続性が伝わり、さらに、これから行きたい方法をベクトルで説明することで将来性が伝わる。
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〓 3)今日の気づき                       〓
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 著者は、論理的思考力の大切さを伝えつつも、それが万能ではなく、自分の言いたいことを相手に聞いてもらうための1つのツールとして活かす旨を説いています。時々、論理的思考を「伝家の宝刀」のように振りかざす人を見かけますが、そうはありたくないですね。
 また、本書の文庫版あとがきには、著者の「自由を勝ち取るための戦いの記録」というフレーズが出てきます。女性である著者が、「それは正論だけど…」と言われて消耗しながら、自分の言いたいことを聞いてもらうために戦ってきた様子が、この本の随所に出てきます。
 世の中に「安っぽいセルフ・ブランディング」が蔓延する今こそ、偶像を作ろうとするのではなく、かといって安易に妥協するのでもなく、対人関係での無駄な消耗を避けながら、自分の「メディア力」を高めていきたいと思いました。
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〓 4)本書の目次                        〓
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プロローグ 想いが通じる5つの基礎
第1章 コミュニケーションのゴールとは?
 1 通じ合えない痛み
 2 自分のメディア力を高める
 3 信頼の絆をつくる
第2章 人を「説得」する技術
 1 論理で通じ合う大原則とは?
 2 考える方法を習ったことがありますか?
 3 いい「問い」をどうやって見つけるか
 4 どうやって「問い」の視野を広げるか
 5 筋道立てて話し・聞き・人とつながる技術
 6 説得の筋道をつくる
 
第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか?
 1 関係の中で変わる意味
 2 正論はなぜ人を動かさないのか?
 3 等身大のメディア力をまとうために
第4章 共感の方法
 1 情報は配列が命
 2 共感を入り口にする
 3 何を言うかより、どんな目線で言うか
第5章 信頼の条件
 1 言葉が通じなくなるとき
 2 はじめての人に自分をどう説明するか?
 3 信頼される自己証明の条件
 4 短いやりとりで、なぜあの人は信頼されるのか?
 5 信頼の聞きにどう対処するか?
エピローグ 通じ合う歓び
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あなたの話はなぜ「通じない」のか
山田 ズーニー (著)
筑摩書房 (2006/12) 文庫・249ページ
amazonURL http://www.amazon.co.jp/dp/4480422803

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献本について

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  8. 一流の人は、本のどこに線を引いているのか
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  10. チームのことだけ、考えた。
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