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ビジネス書書評の本シェルジュ

How Google Works 私たちの働き方とマネジメント

How Google Works

こんにちは、本シェルジュの松林です。

12月の本シェルジュは、『今年最高のビジネス書』というテーマでお送りしています。
私からは、今年10月に日本語版が発売された、『How Google Works』をご紹介します。

本書は、主にGoogleのエリック・シュミット氏(現会長、前CEO)と、ジョナサン・ローゼンバーグ氏(前プロダクト担当上級副社長)により書かれたものです。

環境変化の激しい時代に、しかも目まぐるしくトレンドが変わるIT業界において、新しくかつ魅力的なプロダクトを生み出し続けるGoogleは、普通の企業とどこが違うのか?
この問いに組織文化やマネジメントの観点から答え、私自身も取り入れたいと思うことが多くあったという点から、『今年最高のビジネス書』としてオススメします。

年末年始の読書リストに、ぜひこの一冊を。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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How Google Works 私たちの働き方とマネジメント
エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグほか 著
土方奈美 訳
日本経済新聞出版社 (2014/10) 376ページ

今回の登場人物紹介

■A:Bの大学時代の同期で、一流企業の生き残り組
■B:会社を辞め、マイペースで生きるコンサルタント
-----------------------------
(飲みの席で)
A:何だか、最近疲れちゃって。社内の競争に勝ち残ってはきたけど、毎日が楽しくないんだよなぁ。

B:それはよくないね。どうしてだろう?

A:仮にサラリーマン社長になれたとしても、バトンを落とさないようにするだけで、自分の思うようにはならないし。会議が増えて忙しくなるばかりで…

B:この本に、「優れた仕事は、楽しくなければいけない。あなたが死ぬほど働いているのにちっとも楽しくないという場合、おそらく何かが間違っている」って、書いてあったよ。

A:お、この前出た、グーグルの本じゃないか。貸してよ!

B:(笑いながら差し出す)

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■はじめに-最前列で学んだこと より

こんにち成功している企業の際だった特色は、最高のプロダクトを生み出し続ける能力だ。それを手に入れる唯一の道は、スマート・クリエイティブを惹きつけ、彼らがとてつもない偉業を成し遂げられるような環境をつくりだすことだ。(P35)

全員に共通するのは、ビジネスセンス、専門知識、クリエイティブなエネルギー、自分で手を動かして業務を遂行しようとする姿勢だ。これが基本的要件だ。(P37)

■文化-自分たちのスローガンを信じる より

スマート・クリエイティブはリストの一番上に文化を持ってくる。実力を発揮するには、どんな環境で働くかが重要であるとわかっているからだ。(P50)

どんな会社にも「邪悪になるな」のように、マネジメント、プロダクト計画、社内ルールの指針となるスローガンが必要だ。
揺るぎない、そしてしっかりと浸透した企業文化の究極の価値はここにある。あなたと会社が道を踏み外すのを防いでくれる。というより、それ自体が道となる。(P97)

■戦略-あなたの計画は間違っている より

大きな成功をつかみたいなら、単に「成長する」だけでは足りない。「スケールする」必要がある。(中略)
スケール化は戦略的土台の中核をなす要素だ。こんにち、競争は一段と激しくなり、競争優位は長続きしない。だから「速く、大きくなる」ための戦略が必要なのだ。(P114)

■人材-採用は一番大切な仕事 より

知力だけでも足りない。とびきり優秀な人でも、変化のジェットコースターを目の当たりにすると、もっと安全なメリーゴーラウンドを選ぼうとするケースはやまほどある。(中略)
グーグルが採用したいのは、ジェットコースターを選ぶタイプ、つまり学習を続ける人々だ。彼ら“ラーニング・アニマル”は大きな変化に立ち向かい、それを楽しむ力を持っている。(P147)

■意思決定-「コンセンサス」の本当の意味 より

グーグルの会議室のほとんどにはプロジェクターが二台ある。一つは他のオフィスとのビデオ会議や会議の記録を映すためのもの。もう一つはデータ用である。さまざまな選択肢や見解について議論する会議では、まずデータを見るところから始める。他の人を説得するのに「私が思うに……」という言い方はしない。「ちょっとこれを見てください」と言うのだ。(P210)

■コミュニケーション-とびきり高性能のルータになれ より

透明性の具体例といえるのがOKRだ。OKRとは個々の社員の目標(Objectives、達成すべき戦略的目標)と主要な結果(Key Results、その目標の達成度を示す客観的指標)である。すべての社員が四半期ごとに、自らのOKRを更新してイントラネットで公開することになっており、他の同僚がどんな仕事をしているかが簡単にわかる。(中略)
もちろん、それを率先してやっているのが経営トップだ。(P242)

■イノベーション-原始スープを生み出せ より

新しいアイデアが初めから完璧であることはあり得ないし、完璧になるまで待っている時間はない。プロダクトをつくり、出荷し、市場の反応を見てから、改善策を実施し、再び出荷しよう。「世に出してから手直しする」。勝つのはこのプロセスを最も速く繰り返すことのできる企業だ。(P320)

■おわりに-想像を超えるものを想像しよう より

自分たちにとって、一番嫌な質問をするのだ。未来に向けて何をすべきか、会社についてあなたは気づいているのに、他の人々は気づいていないこと、あるいはわざと無視していることは何か。(P341)
常識を捨て、想像力をたくましくし、これからの五年であなたの業界で「起こりうること」は何かと自問してみよう。(P344)

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〓 3)今日の気づき                       〓
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最初はイノベーティブだったベンチャー企業も、規模的成長と時間の経過につれて、
・階層が多段階になり、意思決定に時間が掛かるようになる
・部門間に壁ができ、利害が対立して、ユーザが第一でなくなる
・安定志向の人間が増え、保守的な社風になる…
等の現象が生じ、やがては革新性を失って衰退する例が多く見られます。

本書から、Googleでは、高度な専門知識と経験値を持ち、失敗を恐れず自発的に行動する人材を「スマート・クリエイティブ」と呼び、彼らが毎日喜んで出社したくなるような環境をマネジメントすることで、ユーザに対して最高のプロダクトを提供する企業であり続けようとしていることがうかがえます。

ドラッカーの言う優れたオーケストラのような組織を、次々に新たな仕組みが出てくる21世紀の中で具現化している点で、学ぶべきところが多いと感じました。

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〓 4)本書の目次                        〓
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はじめに-最前列で学んだこと
文化-自分たちのスローガンを信じる
戦略-あなたの計画は間違っている
人材-採用は一番大切な仕事
意思決定-「コンセンサス」の本当の意味
コミュニケーション-とびきり高性能のルータになれ
イノベーション-原始スープを生み出せ
おわりに-想像を超えるものを想像しよう

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How Google Works 私たちの働き方とマネジメント
エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ他 著
土方奈美 訳
日本経済新聞出版社 (2014/10) 376ページ

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