こんにちは。
「本シェルジュ」の廣瀬達也です。
「あなたは中小企業診断士なったんだから、『お金を回す』ことをしっかり考えてよ。あなたが興味を持っている地域活性化にはまさに『お金を回す』ことは必要でしょ」
当時会社経営をしていた(そして、知り合ったときは診断士受験仲間だった)友人から言われたことがありました。
「お金を回す」
ときどき、聞いたり言ったりする言葉です。
「お金を回す」とはどういうことなのか。そもそも自分にとって「お金」とは何か。「沢山あると幸せな気持ちになりそう」と思うこともある。しかし、「必ずしも沢山あることが幸せでもないよな」と割り切れるときもある。
「お金」については正しい理解とお付き合いをしておきたいものです。
そんな私が今回オススメするのが、お金についての基本、そして大切なことに立ち返るかっけになる本。
「きみのお金は誰のため」
です。
小説のカタチをとりながら、柔らかく「お金」とその向こうにある「未来」について示してくれます。(いろいろ教えてくれる「ボス」は関西弁です)
1)本日紹介する書籍
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「きみのお金は誰のため」
東洋経済新報社 (2023/10/18) 250ページ
田内 学
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4492047352/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?
・ 「お金」とのつき合い方を再確認したい人
・ 「お金」を通して、本当の幸せを求めたい人
・ 未来との関わりを強くしたい人
・ 社会課題の解決に興味がある人
・ 「お金持ち」とは何かを考えたい人
・ 「お金」の価値と使い方を正しく理解したい人
3)付箋 ~本書からの内容抽出です
お金を増やすこと自体を目的にすると、ただの奪い合いになる。共有することはでけへん。僕らが確実に共有するのは未来なんや
投資ってのは、未来への提案なんや。こういう製品やサービスがあったら未来は良くなるんちゃうんかとみんなに提案しているんや
流れるお金の量が多いほど、多くの人が働いていることを意味している。投資や消費のお金をどこに流すのかによって、社会の中でどんな仕事が必要なのか。どんな人材が必要なのかという配分が決まる
問題なのは、『社会が悪い』と思うことや。社会という悪の組織のせいにして、自分がその社会を作っていることを忘れていることが、いちばんタチが悪い
たしかに、貨幣経済が発展して世界中の人たちと物を売り買いするようになった。支え合う社会が広がった。しかし、そこには仲間意識のような実感は伴わない。支え合っていると実感できる“ぼくたち”の範囲は逆に狭くなったように感じる。僕が子どもの頃のほうが、“ぼくたち”の範囲は広かったと思う。
じゃあどうすれば、意識が変わって“ぼくたち”が広がるんやろうか?僕が思うに、1つは目的を共有することやと思う。誰でも共有できる目的は、未来や
もう1つ大事なことは、心から人を愛することや。愛する人はいつも自分のそばにいるわけやない。自分と離れて暮らすかもしれないし、自分が先に死ぬかもしれない。そうなると、その人を守るためには、社会が良くなることを願う。“ぼくたち”の範囲が広がるんや
4)今日の気づき
繰り返し登場するのは
「未来を共有する」「“ぼくたち”を広げる」「心から人を愛する」
という言葉たちでした。
なんとなく、「お金」とは真逆なポジショニングな言葉たちです。
今、私自身がたまたま「お金」というか「収入」についていろいろ考える時期にいます。そんな私にとって、これらの言葉は「カジカミそうな気持をホグシテくれる」ものでした。
いろんな意味で基本に立ち返ることの大切さを気づかせてくれたからです。
少し肩の力を抜いて、まずは、私自身にとっての “ぼくたち” について考えてみたいです。
5)本書の目次
第1章 お金の謎1「お金自体には価値がない」
第2章 お金の謎2「お金で解決できる問題はない」
第3章 お金の謎3「みんなでお金を貯めても意味がない」
第4章 格差の謎 「退治する悪党は存在しない」
第5章 社会の謎 「未来には贈与しかできない」
最終章 最後の謎 「ぼくたちはひとりじゃない」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「きみのお金は誰のため」
東洋経済新報社 (2023/10/18) 250ページ
田内 学
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4492047352/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
コメントを残す