おはようございます。本シェルジュの村上です。
私は中小企業診断士ですが、診断士の試験科目は7科目あります。
その中で一番勉強していて楽しかったのは経済学でした。
もちろん、大学の一般教養などで勉強はしましたが、
全く頭に入ってきませんでした。

でも、社会に出て、現実の経済の動きに興味を持って来た中で
勉強すると、理論の美しさなどに興奮したものです。(^^;

一方で、同じ診断士でも、経済学なんて
実経済を反映しない制約条件ばかりで
役に立たないという人もいます。

全て数字に置き換えてしまうことは、いつの日か必ずできると思いますが、
現時点では、やはり数字や数式だけでは片付かない問題があるのも事実です。

だからこそ、その間をとって行動経済学が生まれたのだと思います。

行動経済学は読んでて、すごく納得が行くところと
イラッとくるところがあります。とても体系だった学問だと思えないところとか。

そこらへんのバランスを鑑みながら、
行動経済学を勉強していくと、
より実ビジネスに展開できる人間になれるのではと思い、
今日の本を紹介させていただきます。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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行動経済学 経済は「感情」で動いている
友野 典男 (著)
(光文社新書) 397ページ (2006/5/17)
http://goo.gl/rzkEd

今回の登場人物紹介
・S子さん
・本シェルジュ村上
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S子:あら、あなたステキなスマホケースしてるわね。
村上:そうでしょ。結構高かったんですよ。

S子:ちょっとそれしばらく貸してよ。
村上:え・・・まあ、でもいいですけど。。。
   そのかわり、S子さんのスマホケースを交換で貸してくださいよ。

S子:何言っているのよ、あなたのものは私の物。
   私のものは私の物。
   あなたに、私の貴重なケースなんて貸せないわよ。
村上:・・・どこのジャイアンですか・・・
   S子さんは保有効果の塊ですね。

S子:なによ、保有効果って?
村上:行動経済学の言葉で、自分が一度保有したものは、
   持ってなかったときに比べてより高く評価しちゃうんですよ。

S子:それは、私が使ったんだから、プレミアムがついて当然じゃない?
村上: ・・・

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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・ある致命的な感染症にかかる確率は1万分の一である。
 あなたがこの感染症にかかっているかどうか検査を受けたところ
 結果は陽性であった。この検査の信頼性は99%である。
 実際にこの感染症にかかっている確率はどの程度であろうか? (P.12)

・世界が確率の法則に従うのはあきらかだ。けれでも、
 われわれの心は確率の法則にもとづいて作動するようには創られていない。

・20回のコイン投げの途中で5回続けて表が出たら、
 次は裏となる確率が高いと判断してしまうのも同じ間違いである。
 この例は、「ギャンブラーの誤謬」として知られている。

・保有効果とは、人々があるものや状態を実際に所有している場合には、
 それを持っていない場合よりもそのものを高く評価することをいう。

・明日のリンゴ2個より今日のリンゴ1個を選ぶ人が、
 1年後のリンゴ1個より、1年と1日後のリンゴ2個を選ぶ。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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・経済学はすべての人に当てはまらない。完全に合理的な人間だけである。
 行動経済学は、確率としてはより多くの人に当てはまるような
 理論を提唱している。でもそれは、すべての人に当てはまるわけではない
 と理解した上で、適用しないといけない!

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〓 4)本書の目次                        〓
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第1章 経済学と心理学の復縁~行動経済学の誕生
第2章 人は限定合理的に行動する~合理的決定の難しさ
第3章 ヒューリスティクスとバイアス~直感のはたらき
第4章 プロスペクト理論(1) 理論~リスクのもとでの判断
第5章 プロスペクト理論(2) 応用~持っているものへのこだわり
第6章 フレーミング効果と選好の形成~選好は移ろい易い
第7章 近視眼的な心  ~時間選好
第8章 他者を顧みる心 ~社会的選好
第9章 理性と感情のダンス~行動経済学最前線

行動経済学 経済は「感情」で動いている
友野 典男 (著)
(光文社新書) 397ページ (2006/5/17)
http://goo.gl/rzkEd

ーーAmazonの解説
ノーベル経済学賞を受賞した、経済学を超えた経済学
その誕生から最前線まで
「経済人」という特別の人々をご存じだろうか?
禁煙や禁酒やダイエットに失敗するなんてことはありえない。
しょっちゅう電車の中に傘を忘れたり、ダブルブッキングをして友人を不愉快な気持ちにさせたり、当たるはずのない宝くじに大金を投じたりはしない。経済活動を行っている人、つまりわれわれすべてがこのような人物であるという想定の下で、標準的経済学は構築されている。