こんにちは。本シェルジュの安藤準です。

ゴールデンウィークは皆様どのようにお過ごしでしたでしょうか。だんだんコロナ生活にも慣れてきたのか、緊急事態宣言中とはいえ社会活動は一定あったような印象ですね。

「コロナ禍で社会が大きく変わる!」と言われ続けてきましたが、やはりビジネスや生活も変わりそうです。一方、革新的から保守的まで意見様々な意見がありますが、そろそろ地に足を付けて考察する機会も増えてきました。

未来の社会はどうなっていくのか。
技術革新が大きい現代において常にテーマとして挙げられます。例えば「自動運転が実現したらみんな自動車を保有しなくなる!」といった新しいテクノロジーの延長で考察するアプローチは多くありますし、私も好きな議論ですが、論点が多すぎて予想にキリがなく、本質をとらえられない悩みも出てきます。そこでもう少し社会システムや人間の本質から考えたアプローチで未来を予想するような本をご紹介します。

著者の佐藤氏はベンチャー社長で活躍し上場を果たした若き経営者で、鋭い視点はさすがだと思います。少し前の2015年の本でkindleのunlimitedでも読める本ですが、今でも参考になる本かと思います。なかなか未来が読みにくい現代だからこそ、一度読んでみてはいかがでしょうか

1)本日紹介する書籍

「未来に先回りする思考法」
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2015/8/27)
佐藤航陽(著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4799317547

2)本書を選んだ理由 どんな人が読むべき?

すべてのビジネスパーソンにおすすめします。特に今後の社会変化や未来について考察したい人、環境変化をとらえたい人におすすめです

3)付箋  本書からの内容抽出です

第1章テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある

○人間はパターンの塊
何千万人におよぶユーザーを「まったく同じ条件下でどんな反応をみせるか」という観点で分析してみると、使用している言語や属している文化がまったく異なるにも関わらず、ヘビーユーザーや離脱するユーザーのパターンはほとんど同じだったりします。

第2章すべてを「原理」から考えよ

○日本でイノベーションが起きない本当の理由
「起業家精神がない」あるいは「イノベーティブなものにお金が集まらない」などが、その理由として指摘されています。しかし、私は世界中で事業を展開するなかで、違う視点からこの現状を捉えるようになりました。要は、今の日本社会には、イノベーションが起きるだけの「必要性」がないのです。

○思考の補助線としての社会の3類型
情報技術の発達によってこれから訪れる「新しい社会構造」とはどういうものになるのでしょうか。まず考えられるのは、分散型の社会システムへの変化です。

第3章テクノロジーは人類の敵なのか

○あらゆるものは無料に近づく
理論上はネット上に限らず、あらゆるサービスは価格競争の末、無料に近づいていく運命にあります。無料にすること自体をマーケティングの一部としたり、他のビジネスと複合させトータルで利益を出したりと、その方法は様々です。

第4章先回りする意思決定法

○今の自分の能力に基づいて意思決定してはいけない
「案ずるより産むが易し」という言葉もありますが、できないと思ってやってみたら意外に簡単にできたという経験は、誰にでもあるでしょう。自分の能力を過小評価しているケースもあるでしょうが、その多くは、時間の経過とともに自分の能力が上がることを判断材料に入れていないのが原因です。

4)今日の気づき

私は今回のコロナ禍でどう変わるか?という議論をよくすることがあるのですが、そんな時はオンライン社会、分散型組織が進みバーチャルに繋がる働き方が増えることで、正社員よりも委託契約や個人事業が増えるだろうと予想しています。つまり「1億総個人事業時代がくる!」という意見です。
しかし筆者の意見を踏まえてもうすこし社会全体から考察していくと、
柔軟でフラットな社会になりそうだなと思うようになってきました。
いずれにしても様々な視点や観点をとりいれつつ、自分の頭で考えていく力が必要なのかもしれませんね。

5)本書の目次

第1章テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある
第2章すべてを「原理」から考えよ
第3章テクノロジーは人類の敵なのか
第4章先回りする意思決定法

「未来に先回りする思考法」
ディスカヴァー・トゥエンティワン(2015/8/27)
佐藤航陽(著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4799317547