皆さまこんにちは。「本シェルジュ」の設楽英彦です。

さて、今回の本シェルジュでは「中小企業診断士がビジネス本を紹介する当サイト」に相応しい「プレゼン」に関する本を紹介したいと思います。と言っても本著は「パワポ特訓道場(^^;」のような堅苦しいものではなく、もっと根源にあるもの、「あなたは何を伝えたいの?」というところに焦点を当てています。そのためのスキル(というより考え方)について記したいと思います。

この本を読んで2023年、あなたのビジネスマインドを1つ上のステージに引き上げませんか?

そしてなんと!本投稿を「2022/11/27~11/28 11:00前」に読んだ方に朗報です。 著者の藤倉礼亜さんが登壇するオンラインイベント(11/28(月) 14:00~15:00,録画配信あり)を紹介します。本編を読む前に、まずはこちらから申し込みを!
自分らしく想いを伝える「プレゼン力」の磨き方

本日紹介する書籍

プレゼンの大学
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2022/6/17) 212ページ
藤倉礼亜(著)

本書を選んだ理由 ~どんな人が読むべき?~

  •  プレゼン資料作成に苦手意識を持っている方
  •  一通りPowerPointの使い方は知っているけれど、技術だけではない学びを得たい方
  •  あとで読み返さなくても印象に残るようなプレゼン資料を作りたい方

付箋 ~本書からの内容抽出です~

※黄色のマーカーは本書にも実際に記してある箇所になります。

P.2 デザイン7Rules
本の冒頭からプレゼン資料に魔法をかけてくれます(笑)。(注:詳細は第5章で詳しい説明があります。)
これだけやれば、資料が読みやすくなる7つのルール

P.12 このように、見やすいデザインには法則があります。(中略)ですが、技術だけでは心は動きません。聴き手の心を動かすには、自分の内側から自分の内側から湧き上がる「想い」 心から実現したい「純粋な願い」 このふたつが必要です。

P.18 (プレゼンに関して)抱えている課題は人それぞれですが、自分らしさを見出して受け入れていくことで、見違えるほど魅力的なプレゼンが出来るようになるのです。

P.29 憧れのプレゼンターの良いと思える点を参考にすることは素晴らしいことです。でも、自分とはかけ離れた誰かの真似をしてひたすらスキルを磨いても、聴く側に「無理してやっている感」が必ず伝わってしまうのです。

P.39 私が、最も良いプレゼンだなと思うのは、データやエビデンスによる論理性もありつつ、「その話に私も乗りたい」「ぜひその話を一緒に進めたい」といった感情が乗った共感も感じさせる、その両方のバランスが取れたプレゼンです。

P.74 (プレゼンが)「刺さる」という言葉を聞いたとき、どんな印象を抱くでしょうか。文字通り、心や魂にズーンと響くとか、相手の情熱が伝わって心に火がつく、スイッチが入る、といったイメージを思い浮かべるかもしれません。
 どれも正解ですが、「聴衆の心に刺さるプレゼン」を考えるうえで私は、刺さるとは「理解・共感・興味・行動が起きること」と定義しています。

P.100 人は、誰かの主張を聞くと、つい「なぜ?」「どうして?」と理由を知りたくなるものです。それが新しい主張であれば、なおさらです。そのため、先ほどの例(注:本書に記載されていますが割愛しています)のように主張と根拠をつなげていくことで、聴き手の中に興味が生まれ、自分にとって重要な情報として受け止めてもらえます。

P.112 資料作成において初めにやるべきことは、全体の設計図づくりです。手書きのメモでもExcelでもかまいませんので、資料のページごとのボックスを用意して、そこに、ざっくりとした内容を落とし込んでいきます。

P.121 プレゼンは「まだ実際には見ていない価値を、感じさせる」という行為です。(中略)「あなたにはコレを使うと、毎日はこんなに変化しますよ」と状態や体験を伝えることが大事なのです。(中略)ユーザーの目線になって、ベネフィットを考えてみましょう。

P.132 この章(注:第5章)では、いよいよ資料の「デザイン」についてお伝えしていきます。(中略)プレゼン資料の良し悪しを左右する、5つのポイントがあります。それは「レイアウト」「配置」「配色」「写真」「フォント」です。この5つのポイントだけ気をつければ、資料づくりは圧倒的に上手くなります。

P.174 本来の自分のままで想いを語る「自分らしいプレゼン」は、聴き手の心を震わし、共感や繋がりが生まれる体験を与えてくれます。(中略)この体験をひとりでも多くの「自然体のままで上手くいくと思えていない人」や「正解をなぞらえなければ成功しないと思い込んでいる人」に届けたいと思って、この本を書きました。 

今日の気づき

 第5章には、もっとたくさんのテクニックに関する記載があるのですが、あえて書きませんでした。それは、そこだけ切り出してしまうと、本書で著者が伝えたいことが伝わらなくなってしまうから、と感じたからです。

 また、第2章ではH子さんやM子さんの体験談も出てきますが、そちらも付箋では記しませんでした。とても生々しく、ここに貼りつけるようなものではないと思ったからです。

 そのため、もしかしたら中途半端な付箋(紹介)になってしまったかもしれません。ただ、本書はプレゼンに関する書籍ですが、その裏にあるのはヒューマンストーリーです。ぜひ、この本を手に取って感じていただきたいところです。私が本書を読んだとき、プレゼンスキル以上に得られるものが、そこにありました。

本書の目次

プレゼン資料に一瞬で魔法をかける デザイン7 Rules
はじめに
1章 「自分らしいプレゼン」は上手なプレゼンを超える
2章 「あなたらしさ」を見つけよう
3章  プレゼンの「聴き手」を知ろう
4章  プレゼンの「中身」を考えよう
5章 「伝わる「デザイン」にしよう
おわりに

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プレゼンの大学(単行本)(Kindle版
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) (2022/6/17) 212ページ
藤倉礼亜(著)