こんにちは。
「本シェルジュ」の廣瀬達也です。

みなさん、お元気でしょうか。私はちょっと弱り気味。。
そんな中ですが、一気にテレワークが進んだり、WEB会議が増えたり、WEB飲みとか新しい体験もあります。しかし、全体的には、これまでぬるいお湯につかってゆっくり茹でられていたところが、急にお湯の温度が変わったような昨今です。他国との比較による「正義の矢」が飛び交ったり…この国はどうなってしまうのか。などと考えてしまいそうです。そして、「変わり目」を強く感じる日々ですね。今回ご紹介するのはそんな「変わり目」である今にピッタリな、「この国はどうなってしまうのか」、「もうそこまでゴジラは来ているのでは?」な本です。

1)本日紹介する書籍              


「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」
NewsPicksパブリッシング (2020/2/20) 444ページ
安宅和人 (著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4910063048/

2)どんな人が読むべき?               

・ 現在の世の中の変化をどうみたらいいのか?と気になっている人
・ AI、DXなど技術を切り口に日本の現状、そして将来を分析したい人
・ 国としてのAI戦略、知財戦略はどうあるべきなのか知りたい人
・ この時代の子供たちにはどのような経験、教育が必要なのか気になっている人
・ 既に大人になっている人はどうサバイブしていけばよいのか悩んでいる人
・ 日本の大学などの高等教育機関の現状、そして目指すべき方向を見出したい人
・ 加速する人口の都市へ流入に危機感を感じている人

3)付箋 ~本書からの内容抽出です   

■ マシンは人間や他の動物のように経験から類推する力がないので、まれにしか現れないさまざまなパターンを含む大量のデータから、対応すべき全ての対象の多様性を学習させれ必要があるのだ。

■ 目には見えないが、スマホの上に現在、世界最大の“大陸”があることを理解している日本人は残念ながらまだ少ないよう思える。

■ 音楽をデジタルのままで聴き、持ち歩くという点ではほとんど同じはずのMP3プレーヤーとの差はなんだったのか?明らかに描いた絵の大きさ、そして、デザインだ。

■ 日本は「人余りで、人不足」という奇妙な状況が続いている。

■ 「日本の若者たちは持つべき武器を持たずに戦場に出て行っている」のだ。彼らが一旦グローバルな世界に出れば、それ相応のレベルの学校でしっかりと訓練を受けた同世代の人たちと向かい合うことになる。その準備もさせず、大きなハンディを持ったまま世に出しているとうことだ。

■ 1つ認識されていない日本の強みは、この国は3歳児ぐらいから、この妄想力を半ば英才教育している珍しい国だということだ。攻殻機動隊しかり、鉄腕アトムしかり、はたまたドラえもんに出てくる「ほんやくコンニャク」、「お医者さんカバン」、「暗記パン」、「エラチューブ」しかり、これらはよく見ればフェーズ2、フェーズ3そのものだ。

■ 歴史を振り返れば中世のペストによる人口激減は産業革命の大きなドライバーの1つであったことが知られている。この人口縮小局面で本書冒頭で見たようなデータ×AIをはじめとした技術革新が起きており、その応用の芽が生まれつつあることは実に興味深い合致であると思うのだが、いかがだろうか。

■ この「風の谷を創る」の課題解決は典型的なタイプBで、それも特大の複雑性を持つものだ。これを世界中の知恵と試みる力を募って取り組んでいけたら。そう願っている。

■ ではなぜ古い集落が捨てられつつあるのか。原因は明確だ。世界のどの地域においても、人が都市に急速に向かっているからだ。

4)今日の気づき                       

「マクロで世の中を見ているコンサル」「世界経済の流れをつかんでいるディーラー」の知り合いをもって時々話しを聞くようにするとよい。世界で起こっていることを俯瞰して見れるから。

と、ある人から聞いたことがあります。実際のところ、そんな知り合いはそうそういないのですが、本を読むと出会えることがありますね。この本は前者と出会ったような感覚になりました。個人的には「今の日本ダメ」系な内容にはイラっと来てしまう派です。「お前が言うな!」と。しかし、この本はイラっを感じることなく読み進めました。背景の膨大なデータと著者のロジカルな語り口、そして終わりに登場する「風の谷」のせいかもしれません。著者の知識というか知見の守備範囲の広さはスゴイです。その広さに怯みそうになりながらも、読んでいる自分の視野と課題感も広げてくれる本でした。
テクノロジーとグローバルというマクロなテーマから入りながら、最後は著者自身が動かしている「都市集中型の未来に対するオルタナティブ」を創ろうという「『風の谷を創る』プロジェクト」をアピールして締める。プロジェクトはその名前のとおり「腐海の風上にある風の谷」、そう「ナウシカ」に影響されています。また、この本のタイトルはもちろん「シン・ゴジラ」から。なかなかいい趣味してらっしゃる。

5)本書の目次                     


はじめに  
1章 データ×AIが人類を再び解き放つ - 時代の全体感と変化の本質
2章 「第二の黒船」にどう挑むか - 日本の現状と勝ち筋
3章 求められる人材とスキル
4章 「未来を創る人」をどう育てるか
5章 未来に賭けられる国に - リソース配分を考える
6章 残すに値する未来
おわりに

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「シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成」
NewsPicksパブリッシング (2020/2/20) 444ページ
安宅和人 (著)
AmazonURL:https://www.amazon.co.jp/dp/4910063048/
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