おはようございます、本シェルジュの村上です。
最近、統計学とか経済学、特に行動経済学にハマっています。
前回は行動経済学の本を紹介したので、
今回は統計学の本を紹介します。
と言っても、数式が出てきたりはしませんので、ご安心を。
統計学って、とっても重要な割には勉強している人が少ない学問だと思います。
それもこれも、すぐ、数式が出てきて、多くの人をけむにまくから。
なので、今日は読み物としても面白い統計学や数字にまつわる
書籍です。
数字が戦略を決める。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊 〓
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その数学が戦略を決める (文春文庫)
イアン エアーズ (著), Ian Ayres (原著), 山形 浩生 (翻訳)
http://goo.gl/9bRiI
出版社: 文藝春秋 (2010/6/10)453ページ
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村上:S子さん、赤ちゃんって何ヶ月で生まれるか知っていますか?
S子:何言ってるの、そんなの知ってるわよ。十月十日でしょ。
村上:最終月経から280日らしいですよ。
S子:九月十日なのね。
村上:でもね、人によってのばらつきも大きいらしいですよ。
S子:ばらつき?
村上:いわゆる標準偏差ってやつですね。
S子:で、その標準偏差はいくつなのよ。
村上:15日くらいだそうです。
S子:それってどういうこと?
村上:出産予定日が10月15日と言われた場合、
前後15日 つまり、10月1日から10月30日の間に
生まれる可能性が70%弱になるってことです。
S子:そんなにばらつくの?
村上:前後30日 つまり、 9月15日から11月15日の間に
生まれる可能性は95%なんですよ。
S子:ひえ〜、そんなにばらついたら予定立てにくいわね。
村上:医者の言葉の他に、一般的な統計情報も知っておく
方がいいですよね。
他にも初産ならとか、出産年齢とか、人種による差も統計数字として
出てるらしいですよ
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です 〓
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P.26
・そこでジェイムズは、打者が特典にどれだけ貢献したかを示す、
新しい方程式を創りだした。
得点=(ヒット数+四球数)✕塁打数÷(打数+四球数)
・ジェイムズの定量計算アプローチは、スカウトには特に忌み嫌われた。
スカウトは目で生計をたてているからだ。
それが彼らの付加価値だった。
P.63
・カジノに来て、カードを入れて、スロットマシンで遊んでいるとしますよね。
で、痛みポイントに近づいてきたら、そいつらが出てきてこう言うんですよ。
「今日はどうもツキがないようですね。店のおごりで、奥様と食事においでに
なってはいかがでしょうか。当店のステーキハウスがお好きなのは存じておりますし」
こうなると、その人の気分は悪い方から俄然よくなってカジノの印象も変わるでしょう。
人によっては、この種の手口は顧客から何度もでもできるだけお金をむしり取ろう
という研究でしかない。
でも人にによっては、これは顧客の満足度とロイヤリティを改善する研究なのだ、
適切な顧客に適切な報酬を与えようとしているのだと言うだろう。
P.195
・平均的に見ると、銃を持っていて裏庭にプールがある家では、
子供はプールで死ぬ確率の方が100倍近く高い。
P.349
・赤ん坊が受胎からだいたい九ヶ月で生まれるのは誰でも知っている。
だが、その標準偏差が15日だというのを知る人は少ない。
妊娠中で、休職したり親戚の訪問を予定したりしたい人は、
本当の出産日がどのくらい変動しそうか知っておきたいだろう。
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〓 3)今日の気づき 〓
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数字が戦略を決める。当たり前の気もする。
でも最終決定するのは人の思考であったりもする。これも当たり前ですね。
その人の思考で決定するときに、どれだけ過去である数字を取り入れて
考えられるかで、決定した戦略の成功率っていうのは変わってきます。
天才的な直感で、成功する人もいるでしょう。
でも、我々凡人は、そんな直感やひらめきを(それほど)重視せずに、
もっと、数字を重視スべきなのだと思います。
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〓 4)本書の目次 〓
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序章 絶対計算者たちの台頭
ワインの値段を方程式で予測する男
野球界のオーリー・アッシェンフェルター
真実は葡萄酒の中にあり
なぜそれを私が説くのか
第1章 あなたに代わって考えてくれるのは?
第2章 コイン投げで独自データを作ろう
第3章 確率に頼る政府
第4章 医師は「根拠に基づく医療」にどう対応すべきか
第5章 専門家 VS 絶対計算
第6章 なぜいま絶対計算の波が起こっているのか?
第7章 それってこわくない?
第8章 直感と専門性の未来
補章 革命は続く
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その数学が戦略を決める (文春文庫)
イアン エアーズ (著), Ian Ayres (原著), 山形 浩生 (翻訳)
Amazon: http://goo.gl/9bRiI
出版社: 文藝春秋 (2010/6/10)453ページ
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