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ビジネス書書評の本シェルジュ

Vol.99 「見せかけの勤勉」の正体

こんにちは。本シェルジュ松本圭介です。
12月に入り街のイルミネーションが綺麗な季節になりました。
油断しているとあっと言う間に大晦日を迎え、
気がついたら正月が終わっていそうです・・・
今月はテーマ月間です。
今回のテーマはヒトです。
最近どこの企業でも耳にするのがモチベーションの低下です。
企業の生産性を高めるため、そして個人のキャリアップのためにも
モチベーションのコントロールは非常に重要なテーマのひとつです。
モチベーションについてはこれまで多くの学者達が研究し、
様々な理論が生み出されてきました。
その多くは海外の学者なのですが、
日本人独特の組織文化に起因する問題も数多くあります。
今日、ご紹介する本は日本人が書いた本ですが、
問題点の指摘、原因の分析については非常に納得感があります。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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「「見せかけの勤勉」の正体」
太田 肇
PHP研究所 (2010/5/18)
amazonURL http://amzn.to/v6sNPY
今回の登場人物紹介
■松本、村上
-----
村上:松本さん
松本:なんですか?村上課長
村上:例の店舗改善の案件、来週にはクライアントに提案を持っていこうと思っているのだけど。
松本:はい。そうですね。
村上:ついては、もう退社時間過ぎてるけど、これから緊急ミーティングをしたいのだが、
   出席してくれるかな?
(え・・・それはまずいなぁ・・・今日は合コンの約束があるんだけど)
松本:ちょっと待ってください。確かに来週提案書を持っていく方向でいいとは思うのですが、
   C店の実態が気になります。我々の考えが正しいかどうかを検証する意味でも、
   明日C店の様子を見てからにしませんか?
村上:ふむふむ。確かにそうだな。じゃあ、明日C店を視察してから打合せしようか。
(お、ラッキー♪ほんとはC店なんか見なくてもいいんだけど、村上課長は気づいていないみたいだぞ)
松本:はい!では、明日C店のほうを見てきます。今日のところは、これで失礼しますね。
   お疲れ様でした~
村上:はい。お疲れ様でした。明日はよろしく!
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〓 2)付箋                            〓
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くすぶる残業への不満(P53~)
→定時後の緊急ミーティングを上司から打診され大切なプライベートが奪われそうなとき、
 プライベートを理由に残業を拒否しても上司に拒否される可能性があるので、
 「もう少し様子を見てから検討を始めたほうが良い」などと、
 もっともらしい理由をつけてミーティングを先延ばしにしようとする
 (「公」を装い「私」を通す社員)
目標がつぎつぎ釣り上がる(P56~)
→特別ながんばりによって達成された成果に対して、上司が過度な期待をかけるようになり、
 その結果、目標がどんどん釣り上がり際限なく仕事を与えられるようになり、
 やがて心身に変調をきたす
過剰な管理(P64)
→裁量を与えられ仕事をさせてもらえることによって高い成果を出し続けてきた社員が
 上司が変わることによって、報連相を徹底させられるなど過度な管理下に置かれるようになり、
 やがて仕事へのやる気を失ってしまう
怖いのは仲間同士の牽制、しっと(P77)
→よく頑張った社員が上司に褒められたり、表彰されると
最初は嬉しくなってもっとがんばろうと思うが、
同僚から仲間はずれにされたり、よそよそしくされたり、無言のプレッシャーを受けるようになる。
また大切な情報を回してもらえなくなるなど
不公平な評価・処遇(P88)
→不当な評価によって自尊心を傷つけられた社員の不満はやがて上司や会社に向けられるようになり、
半組織的な行動を取るようになる
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〓 3)今日の気づき                       〓
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この本によると、管理とモチベーションは相反するものとして
取り上げられている。しかしながら、実際の企業では、
管理職のマネジメント力強化と従業員のモチベーションアップが
組織的な課題として取り上げられるケースが多い。
筆者の持論によれば、モチベーションを高めるには
管理を緩め、従業員に仕事の所有感を与えることが大切だという。
本書で指摘している問題点や原因はもっともだと思う。
しかしながら、単純に管理を緩めれば解決するものでもないのでは?と
いうのが正直な感想だ。
実際のところ、問題(モチベーションの低下)を解決するためには、
筆者の視点をおおいに参考にしつつも、解決策については、
自分たちで答えを見つけることが大切ではないかと感じる。
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〓 4)本書の目次                        〓
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◆第1章 「見せかけのやる気」が通用しなくなった
◆第2章 やる気の足かせ 何が意欲を失わせているか
◆第3章 皮肉にも、成果主義が「やる気主義」を強めた
◆第4章 「やる気のパラドックス」はなぜ起こる?
◆第5章 「やらされ感」から「所有感」へ
◆第6章 部下の管理は腹八分で
◆第7章 上手な片手間とは? –スイーパー・リーダーシップ
「「見せかけの勤勉」の正体」
太田 肇
PHP研究所 (2010/5/18)
amazonURL http://amzn.to/v6sNPY

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