こんにちは! 本シェルジュ田中聡子です。
今月のテーマは「ヒト」。
何にしようかしばらく考えて、本棚から引っ張り出したのがこの本でした。思いが伝わったとき、本当に理解(ハラオチ)できたときに人は動くんだな、と改めて気付かせてくれます。
教える側はわかっただろうと思ったことが、相手に伝わらないことは日常茶飯事ですよね。「なんでわかってくれないんだろう」から「どうしたらわかってもらえるかな」に思考のスイッチを切り替えられる一冊です。是非読んでみてください。

ここに書かれている考え方が全部実行できたら、ディズニーのように、自分で考えられる組織にきっとなる。余談ですが、組織の最小単位って二人なんですよね。仕事以外でも、家族とか友人とか身の回りに小さな組織はたくさんあるはず。なんだかしっくりきてないな、という組織があったらディズニーの魔法をマネしてみませんか。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった
香取 貴信(著)
(KOU BUSINESS) [単行本]  2002/05

今回の登場人物紹介
◆田中:本シェルジュ
◆モリさん:田中行きつけの美容師さん
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田中  :あれ?モリさん珍しい。
     ミッキーのボールペン使ってるなんてプレゼントですか?
モリさん:よく見てますねー。実は姪っ子から、ディズニーランドの
     お土産だよ、ってもらったんです。
     キラキラしながら話すんですよ。そういうの嬉しくてね。
田中  :そういえば昔、両親を連れて行った時に母もキラキラしてました(笑)。
     年齢関係なく人をキラキラさせられる力ってすごいですよね。
モリさん:しかもスタッフってバイトの人多いのに、みんなプロみたいですもんね。
     僕ですら、行ったらテンションあがるもんなぁ。何でなんでしょうね。
田中  :その「元バイト」の方が書いた本がありますよ。
     しかも著者は自分がヤンキーだったって書いてある。
     トレーナーが本気で教えてることが読みやすい会話文から伝わりますよ。
     うまい!って思ったのは、
     「髪が耳にかからないこと」というルールのくだり。
     ルール違反と知りつつ髪を伸ばしていた著者に
     トレーナーが「髪切る?それとも耳を切る?」って聞くんです。
     ここだけ取り出して話すと怖いですけど(苦笑)、本を読んだら
     「わかれ!」というトレーナーの本気が伝わってきます。
モリさん :なるほどねー。ところで田中さん、今日は耳どうします?
田中   :「髪」でしょ!
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〓 2)付箋                            〓
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◆莫大な知識をかみくだいてやさしく教えることが大事なんだ
「いいか香取、教えることが10個あったとするよな。その10個をまるごと
教えても、せいぜい覚えられるのは1個か2個だったろう。
だったら最初から10個教えるんじゃなくて、そこでいちばん大切な1個を
教えてあげることがトレーナーなんだよ」
◆嫌われ役は必要だけど、嫌われ者になったらダメなんだ
「だってさぁ、そのまま見逃しておいて、人事考課のときにはルールが守れないから
低くつけるんだろ! そんなの卑怯じゃん。
言いづらいことを言えないってことはさぁ、責任者のおまえの問題で、
部下は何も悪くないじゃん!
きちんと相手が理解できるように、わかりやすく説明してあげたり、
相手が直すまで100回でも200回でも言い続けることができんのが
真のリーダーなんじゃないの」
◆一生懸命にやっている姿が価値を生むんだ
「このアトラクションのガイドに必要なのは、うまさなのか?本当に
うまいやつが必要だと思っているのか?(中略) そう。このアトラクションで
必要なことは、どんなにヘタでもいいから、“一生懸命”にやることなんだよ」
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〓 3)今日の気づき                       〓
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「教える」とは、「相手を変えること」ができること。
教える力も伝える力も、知識×技術×意欲!
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〓 4)本書の目次                        〓
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第1章:「働く」って、こういうことなんだ
    ディズニーランドで働き始めたのは、ほんの軽い気持ちから
    「怒る」のではなく、「叱る」ということ
    ミーティングとは話し合いで何かを決めること。評論家は要らないんだ
    たとえアルバイトでも、仕事は仕事なんだ
    ユニフォームを渡してくれる「魔法使い」
    仕事には、時給で考えなくてはならないものと、そうでないものがある
    必要なのは、実際にできること
第2章:「教える」って、どういうことなんだろう
    最初に受けた感動は絶対忘れないんだよ
    教えないことが逆にトレーニングになることもあるんだ
    白さんとの初めての出会い
    怒鳴ったり叱ったりすることだけが指導じゃないんだ
    いちばん大切なものだけでいいんだよ
    小さいことでも見逃すと、そこからバラバラになっていくんだ
    気がついたら必ずそのときに伝える
第3章:「本当のサービス」って、なんだろう
    “一握りの勇気”も大切なサービスなんだ
    本当にお客様を大切に思うなら
    「うまくなる」よりも大事なこと
    ゲストの「楽しい思い出」を大事にしたい
    サービスは掛け算なんだ
第4章:テーマパークはいろいろなことを教えてくれる
    自分のいってた「サービス」って
    本当の自分と直面させられる
    一人ひとりにそれぞれのストーリーがある
あとがき
社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった
香取 貴信(著)
(KOU BUSINESS) [単行本]  2002/05