オズの魔法で自分を変える!?
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□■本シェルジュがオススメする今日の一冊■□ Vol.0013 2010.10.14
~本シェルジュ達から、頑張るビジネスパーソンへの贈り物~
本シェルジュ=本のコンシェルジュのことです。
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こんにちは!本シェルジュ村上知也です。
今回は、科学系の本から一転、心の持ちようといいますか、
「アカウンタビリティ」に関する本の紹介です。
どうしても、「アカウンタビリティ」を説明責任と考えると、
堅苦しくなり、なぜ、そんな責任を背負わないといけないのかと考えがちです。
そこを、「オズの魔法使い」の要素を取り入れることで、
受け入れやすくしてくれている名著だと思います。
1994年にアメリカで出版され、50万部を超えるベストセラーとなっています。
<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)気づき
4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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「主体的に動く~オズの魔法使いに学ぶ組織づくり」
ロジャー・コナーズ トム・スミス クレイグ・ヒックマン著
伊藤守監訳 花塚恵訳
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009/9/9)

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A子:「アカウンタビリティ・マネジメント」と言われると、
 会計とかで説明責任を果たさなきゃあと言った感じの堅い印象を受けますね。
村上:実は、全然そんな堅いイメージの本ではなかったです。
A子:オズの魔法使いは、ドロシーと共に、
 「脳みそのない」かかし、
 「ハートのない」ブリキの木こり、
 「勇気のない」ライオン」が
  オズの魔法使いに、それぞれの望みのモノをもらおうと旅をする話ね。
村上:オズの魔法使いは僕に脳みそをくれるかなあと尋ねるカカシに対して、
 ドロシーは、「わからないわ。
 でも来たいなら一緒に来てもいいわよ、たとえ脳みそをもらえなくても、
 今より悪くなることはないでしょ?」と答えます。
A子: それを聞いて、カカシはドロシーと一緒に旅にでるわけだけど、
  やっぱり、自分の望みをかなえられるかどうかは、自分にかかってるってことね。
村上: それこそが、この著書で一番伝えたいことなんだと思うよ。
  「主体的に動く」ことをしない限り、周りも、そして自分も変えることができない。
A子: 分かっていても、なかなか出来ないわね、ついつい、
 「これは私のせいじゃないーーー!」って叫びたくなることもあるわね。
村上: 本書の中では、そういうのを
 「ラインの上と下」に分けて説明してくれているよ。
 そのラインの下には、言い訳や、他人に対する非難、諦めなどが並び、
 ラインの上には、現実認識、当事者意識、問題解決、などが並ぶ。
私も、ついつい、言い訳している自分が嫌になることが多いからなあ。
A子:  日本だと、「責任をとる」というと、
  悪者にされちゃうイメージがあって、いかに責任を背負わないか、
  自分の役割を明確化することばかりに目が行きがちなのかも知れないですね。
村上:  総理大臣が「責任を取る」というと、辞めることになっちゃうし(笑)
A子: まず、自分が、今ラインの下にいるのか、上にいるのか自分で認識して、
   ラインの下にいる限り、問題解決に何も寄与できないことに気づくところから、
   はじめようかな。
村上: 自分が今、ラインの下に落ちていると思ったら、
    主体的に動いてラインの上に持ち上げないといけない。
    ポジティブシンキングと言ってしまえばそれまでなんだけど・・・ 
    問題に対して責任の擦り付け合いや、押し付け合いをするのではなく、
    解決するためにはどうすればいいのか、いつも真剣に考えようと言うことなんだろうね。
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です           〓
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■失敗は事業や日常生活に付き物で、人生の経験の一部とも言える。
 自らが犯した失敗の責任から逃れようとすれば、
  苦しみを長引かせるばかりで対応も遅れてしまい、
  失敗から学ぶことも出来ない。成功へ続く道に戻るには、
  結果に対する責任を自分のものとして受け入れるしかないのだ。
■アカウンタビリティの欠如はどんな組織にも忍び寄る。
  最初、それは正当な言い訳のような顔をして突然現れる。
  それから、自分以外を責める攻撃的な形へと発展し、
   最後にはそれが当たり前のこととして定着する。
■ほとんどの人が、「責任(アカウンタビリティ)とは、
  何か起こった時に生じるもの」と捉えているのだ。
   業績が下がったり、問題が発生したり、
   思うような成果が上がらなかったときに初めて生じるものだと。
   さらには、「失敗の犯人を指し示すためにだけ生じるもの」と考えている人すら大勢いる。
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〓 3)今日の気づき                       〓
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アカウンタビリティとは結果に対して発生するものではない。
結果をより良いものにするためのものなんだ。
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〓 4)本書の目次                        〓
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オズの魔法使いのあらすじ
第1部 アカウンタビリティが結果を出す
第1章 ビジネスにおける本当の意味の「責任」とは
第2章 被害者意識の悪循環にきづく
第3章 結果を出すことに責任を持つ
第2部 自分のアカウンタビリティを伸ばす
第4章 勇気を持って「現実を見つめる」~臆病なライオンのように
第5章 「当事者意識を持つ」ためのハートを手に入れる~ブリキの木こりのように
第6章 「解決策を見出す」ための知恵を手に入れる~かかしのように
第7章 すべてを行動に移す~ドロシーのように
第3部 組織全体がアカウンタビリティを身につける
第8章 ライン上のリーダーシップを身につける
第9章 組織全体をライン上へ導く
第10章 組織が抱える問題に<オズの原則>を応用する
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「主体的に動く~オズの魔法使いに学ぶ組織づくり」
ロジャー・コナーズ トム・スミス クレイグ・ヒックマン著
伊藤守監訳 花塚恵訳
ディスカヴァー・トゥエンティワン (2009/9/9)
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【発行者】本シェルジュ
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