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□■本シェルジュがオススメする今日の一冊■□ Vol.0064 2011.4.11
~本シェルジュ達から、頑張るビジネスパーソンへの贈り物~
本シェルジュ=本のコンシェルジュのことです。
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【本シェルジュ】ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
こんにちは!  本シェルジュの田中聡子です。
この本を読んで売り手よし、買い手よし、世間よしという
近江商人の「三方よし」を思い出しました。
ここでの「売り手」には、従業員やその家族、お取引先など
「売る側に携わる全ての人たち」がきっと入っているのでしょう。
また、この本の著者は、ベストセラーになった
「日本で一番大切にしたい会社」http://amzn.to/eixwqT の著者でもあります。
そこに書かれている
「会社経営とは、“5人に対する使命と責任”を果たすための活動である」、
という考えが、この本に登場する会社からもまた伝わってきました。
自分の仕事は誰を幸せにできている?
と振り返るとき、手元に置いておきたい1冊です。
「日本で一番大切にしたい会社」とセットでぜひお読みください。
<目次>
  1)今日のオススメの一冊
 2)付箋
 3)気づき
 4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
坂本 光司 (著)
ダイヤモンド社 (2010/3/5)
http://amzn.to/ignSyk
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今回の登場人物紹介:
モリさん:田中が通う美容院の美容師さん。
田中: 本シェルジュ。
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田中:   お客さま、最近増えて来ましたよね。オープンしたての時はいつも
      空いていて勝手に心配していましたケド(笑)
モリさん: 顔の見えるお客様が増えてきているから嬉しいですね。
      このお店は僕ひとりだから豪華な内装とかは出来ないけど、
      その代わり1人で全部する分、お客様一人ひとりの好みも
      覚えていられるからそれが喜んでもらえてるのかなと。
      自分も楽しいですしね。
      自分のおばあちゃんに近いお年の方がいらして、
      ゆっくりゆっくり話をしながら楽しそうにされているのを
      みると、お店を開いて良かったなと思います。
田中:   それって、会社でも同じことなんですよね。最近読んだ本に
      書いてあった「会社は、人の幸せに貢献するためにある」 
      という言葉を思い出しました。
モリさん: いい言葉ですね。人ってお客様ですよね。
田中:   だけじゃないみたいですよ・・・
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〓 2)付箋   ~気になった箇所の引用です~        〓
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■小ざさ
「父は、戦前に中国に渡って財をなしましたが(中略)、
裸一貫で帰ってきました。その時にこう思ったそうです。
“銀行の預金通帳に数字をいっぱい並べるよりも、
お客様に信頼を貯金しておく方がいい。
そうすれば無一文になっても、地震や災害で店がつぶれても、
戸板一枚と材料があればすぐに次の日から商売が出来る”と。
だからいつも自分に厳しく、絶対に妥協はしませんでした。」
■ハッピーおがわ
往復送料・サイズ直し不要 ===「相手にとって最もいいこと」を考える
足の悪い高齢者や体の不自由な人は、店に買い物に行く
ことはできません。でも、実際に自分で着られるかどうかは、
パンフレットを見ただけでは分かりません。
そこで、注文を受けると肌着から何から、上から下まで
その人に合わせてコーディネートしたものをひと箱に
パッケージにして送り、その中から好きなものを選んで
不要なものは送り返してもらう仕組みにしているのです。
■丸吉日新堂印刷
(結婚式の招待状をエコ素材の紙で作りたいというカップルへの提案)
女性は、打合せの最中、7つあるエコペーパーに悩まれていたので、
2人にピッタリな二つの素材を勧めました。
まずはバナナペーパー。
「バナナは一度実をつけると枯れるので、命を残そうと1つの株から
子供の芽が出てまた実をつけ、そしてまた子供が芽を出し・・・
という子孫繁栄のイメージがあるためとても縁起がいい紙です。」
もうひとつは帆布ペーパー。
「船の帆はたくさんの風を受けて、大きな海原へ前に前にと進んでいくイメージ
 なのでお二人の人生の門出にとてもふさわしい紙ですよ」
と話したそうです。
この提案に2人はとても感動し、用途をあいさつ状と席次表にわけて
バナナと帆布のエコペーパーを二つとも採用しました。
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〓 3)今日の気づき                       〓
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本文からの引用です。
「商圏」は、会社が決めるのではなく、お客様が決めるのです
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〓 4)本書の目次                        〓
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プロローグ  会社は、人の幸せに貢献するためにある
第1章  小ざさ(東京・吉祥寺)
なぜ、40年以上、早朝から行列がとぎれないのか?
第2章  ハッピーおがわ(広島・呉)
自ら末期がんになっても、本当に困っている人に
「なくてはならないもの」を届けたい
第3章  丸吉日新堂印刷 (北海道・札幌)
障がいのある人が目を輝かせて納品に来る
「点字付きペットボトル再生名刺」で、
1枚につき1円を日本盲導犬協会等へ寄付する仕組みを開発
第4章  板室温泉大黒屋 (栃木・那須塩原)
リピーター率73%! 450年以上続く旅館に現代アートを取り入れ、
“人生の最期に「もう一度行きたい」と言われる宿に
第5章  あらき (熊本・城南)
店を売る覚悟をした数年前から、
世界が認めた「ワインが語りかけてくる」酒屋へ!
第6章  高齢社(東京・秋葉原)
持病のパーキンソン病に負けずに、
「高齢者に働き場と生きがい」を届けたい
第7章  辻谷工業(埼玉・志木)
商店街の町工場で生まれる
「世界一の魔法の砲丸」と職人魂
第8章  キシ・エンジニアリング (島根・出雲)
「脳障がいになった娘を救いたい」の一心で、
世界から評価される福祉機器をつくる
ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社
坂本 光司 (著)
ダイヤモンド社 (2010/3/5)
http://amzn.to/ignSyk
 
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