みなさん、こんにちは。本シェルジュの園田泰造です。

2007年に1作目が出て以来、映画にもなり、その後続編も続いて、今年ついに4作目が発売された「夢をかなえるゾウ」。今回は「死」がテーマですが、決して重苦しさはなく、好みは分かれるかもしれませんが、軽いノリの関西弁の ゾウの神様ガネーシャが、ある家族のもとに降臨します。今回は死神も登場。
「死」は、人間にとって、一番考えたくない、向き合うのはできるだけ先送りしたい事象ではないでしょうか。その結果、私も含めて実際にいつ来るかわからない「その時」が急に訪れたとしたら、絶望と後悔に打ちひしがれてしまうことになりそうです。

行動経済学の「双曲割引」ではないですが、ついつい目の前の事象に翻弄され、5年先、10年先、自分だけでなく、家族や知人含めてどうすれば皆が幸せに生きることができるのかを常に考えて行動するのは、なかなか難しいものです
。この深いテーマに、いつもの軽いタッチで、主人公がガネーシャの課題に対応していくことで挑んでいきます。

笑いあり、涙ありのこの一冊。一見412ページの分厚い本に見えますが、一気読み必至です。仕事でもプライベートでも、何かうまくいかないことがあったとしたら、現実から目を逸らしていることが原因かもしれません。ものすごい負荷がかかることをいきなりやるのは大変ですが、今すぐに一瞬でやれることからでも始めてみませんか。

そんなあなたの背中をそっと押してくれる本です。

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 1)本日紹介する書籍
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夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神
文響社 (2020/7/9) 412ページ
水野敬也 (著)
https://www.amazon.co.jp//dp/4866512407/

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 2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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仕事でもプライベートでも、平凡な日常に対して、ちょっと行き詰まりを感じつつも、あえて考えまいと見ざる聞かざる言わざる状態に陥っているにもかかわらず、本当は生き方を変えたいと思っているすべての方へ。

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 3)付箋 ~本書からの内容抽出です ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

P53  でも、世の中のほとんどの人らは、『こんなことやって意味あるの?』とか『面倒くさい』とか言うてやらへんから、『誰にでもできることを実行し続ければ夢がかなう』ちゅう事実にまでたどりつけへんねんな

P94  不安とは、分からないからこそどこまでも広がっていくものであり、知識という具体性によって立ち向かえるものだと知った。

P111 どんなに大きな夢や目標も、小さな行動に分けていけば……いや、今すぐ行動に移せるくらい、小さく分けることが大事なんだ

P136 ただ、それでも、長年目を背けていた人間関係に向き合い、できる限りの行動を起こすことは、後悔しない人生を送るために本当に大事なことだと感じました。

P151 頭で考えて終わりにするやのうて、まずは書き出してみることが大事やねん。できへんかもしれんて考え始めると、楽しくなくなってまうやろ?せやけど、ワクワクしながら気軽に書き出していけば忘れてもうてた願望を思い出せるし、気持ちが高まれば行動に移したなるから実現しやすくなるもんやで

P160 自分の人生に後悔せえへんために大事なんは、アリとキリギリス、どっちかの生き方に囚われるんやのうて、自分が本当に望む方を選べるようになることなんやで

P221 ここが限界やて思たとこから、もうひと踏ん張りしてみい。そしたら、自分の限界が実はもっと先にあったちゅうことが分かる。

P227 自分の願望が何なのかを知っておくことは、限られた時間の中でふいに訪れる実行のチャンスを、つかみやすくすはずだ。

P308 しかし、その夢が、あなたを本質的に幸せにしてくれていないのだとしたら、手放す方法を学ぶ必要があります。なぜなら、夢は、手段だからです。すべての人の目的は「幸せになること」であり、夢をかなえることは、手段にすぎません。

P314 自分が今、不幸のどん底にいる理由は、ほんまは幸せなんを忘れているだけかもわからんで。(中略)自分の価値を忘れてる人はおっても、価値がない人はおらへんのやで

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 4)今日の気づき
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本書は小説形式の自己啓発書です。水野氏ならではのキャラ設定については、好みも分かれるかもしれませんが、まじめなキャラにとうとうと語られるよりも、逆にこの破天荒なガネーシャにしゃべるられた方がアタマやココロに響くような気がするのは私だけでしょうか。

人間はやはり弱い生き物で、ついつい目をそらしたい事象は放置して、目の前の興味あるネタに手間も時間も費やしてしまいがちです。でも、そんなことをしていても、時間の限りある人生をどんどん消費しているだけなんですよね。

将来いつか訪れる「死」の際に、どれだけ悔いを残さないか。私も、「死ぬまでにやりたことリスト」を書き出してみようかな。とはいえ、そもそも、そんな人生の大事なリストに限らず、ちょっとしたTODO的なメモでも何でも、頭の中だけで、ついつい処理しがちですが、紙でもスマホでも文字の形にして書き出すこと、まさに頭の中の見える化を常に心がけるだけで、アタマやココロが整理できるだけでなく、第一歩が踏み出しやすくなって、モチベーションもきっとあがること間違いなしですね。

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 5)本書の目次
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P1  :(プロローグ)
P6  :(本文)
P310 :最後の課題 1
P319 :最後の課題 2
P334 :最後の課題 3
P351 :最後の課題 4
P393 :ガネーシャの教え
P405 :死神の教え
P411 :偉人索引・用語解説

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夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神
文響社 (2020/7/9) 412ページ
水野敬也 (著)
https://www.amazon.co.jp//dp/4866512407/