皆さまこんにちは。「本シェルジュ」の設楽英彦です。
今回2回目の投稿になります。

毎日暑い日々が続きますね。夏=暑い。当たり前のことではありますが、
東京の気温が沖縄よりも高いことがあるとなるとまた別のような気がします。

さて、今日紹介する本は「未来の年表2」です。本シェルジュでは、
https://bookcierge.jp/futurechronology/
こちらにて昨年10月、前著を紹介しておりますがその続きとなります。
ただし、あくまでも未来に起こり得る出来事が描かれてはいるものの、
本著ではより生活に密着したところ、つまり「身の回りに何が起こるのか」
というところに焦点を当てて掘り下げています。そこが違いとなります。

「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉がありますが、これは一見しただけ
では全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩えです。
これと同じく、奇想天外な「人口が減れば××が起こる」という事象が
立て続けに出てきます。それはもちろん、単なる妄想ではなく、
きちんとデータに基づいているところにリアリティを感じます。

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1)本日紹介する書籍
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未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること
講談社現代新書 (2018/5/16) 238ページ
河合 雅司(かわい まさし)(著)
AmazonURL:https://amzn.to/2OMEn4L

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2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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・少子高齢化に対して、危機感を感じていてもどうしたらいいかわからない方
(この方には間違いなくお奨めできます。)
・将来何が起こるのか、なんとなく不安を感じている方
・少子高齢化という言葉は知っているが、今のところ現実感のない方
・前著を読まれた方
・日本が大好きで、老後も日本に住み続けようと思っている方
など、多くの方に読んでいただきたいです!

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3)付箋 ~本書からの内容抽出です
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■Reader P.53 亡くなる人が増えると、スズメバチに襲われる
女性の約4割が90歳以上まで生きる。(その結果)子どもに先立たれる可能性
も少なくない。誰もが独りぼっちの老後を送る可能性がある。空き家が増えた
結果、近隣にいつの間にか巣ができ、スズメバチに刺されることになる。

■Reader P.94 食卓から野菜が消え、健康を損なう
野菜の高騰ぶりは全国的かつ毎年のように見られる。その原因は天候不順に
よるところが大きい。だが、少子高齢化こそ高騰の主犯格である。2015年の
農家数は10年前の2005年に比べて32%も減少している。また、65歳以上が全体
の65%となり、高齢化が進んでいる。冬の風物詩である鍋料理が超高級料理に
なる日がやってくるかもしれない

■Reader P.145 中小企業の後継者不足が大企業を揺るがす
日本経済を下支えしてきた中小企業。少子高齢化により経営者の高齢化が
進んでいる。また、休廃業も進んでいる。2016年は2000年に比べ2倍近い水準
になってる。その中で約半分が黒字経営だった。今後は大廃業時代を迎える。

■Reader P.235 山林に手が入らず、流木の犠牲になる
人工林に植えられたスギやヒノキは深く根を張らず、木々の根が浅いため地層
が弱くなる。加えて、人口減少に伴う林業従事者不足が災害を置きやすい状況
にしている。

■Reader P.272 個人が出来ること その1 ①働けるうちは働く
少子高齢化の課題は多く、かつ複雑である。60歳以上の人生の選択肢をできる
だけ広げられるように、若いうちから自分の老後をしっかりと見据えたプラン
を描くことが大切。企業側も人手不足に陥るため、高齢者の就労が進まない
限り、社会の支え手不足が大きく改善に向かうことはない。

■Reader P.320 地域が出来ること 商店街は時おり開く
2050年代になると、5人に1人が「高齢化した(=80歳以上)高齢者」となる。
売れ筋商品も変わり、1人当たりの購買量も減る。(その結果)小売店の環境
は厳しさを増し、商店街そのものが維持できなくなる。そこで、「商店街は
時おり開くこと」を提案したい。イベントなども仕掛けやすくなる。

※ 「Reader」はソニーの電子書籍リーダーです。
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4)今日の気づき
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私はエンジニアですが、Reader P.15の「技術開発とは社会の課題克服にある」
という言葉が刺さりました。確かに、学生時代にそのような事がやりたいと
考え、志を抱いて就職しましたが、気が付くと社会の波に流されていました。

そして社会の波は、これから「人口の急激な減少」という人類史上未知となる
とてつもなく大きな波となって、我々に押し寄せることになります。

ただ、本著は単なる危機感の煽りではなく、これから(国や自治体ではなく)
個人や企業が何をすべきかという道しるべが描かれています。
そこには新たな未来を創っていくヒントがあり、その中に気づきがあり、
そして「いくつになっても社会課題に向き合える人間でありたい」という思い
につながっていきました。

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5)本書の目次
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人口減少カタログ/庄子家の一日に起きたこと

第1部 人口減少カタログ
序 国民の5人に1人が、古希を超えている
1.あなたの住まいでおきること
2.あなたの家族に起きること
3.あなたの仕事で起きること
4.あなたの暮らしで起きること
5.女性に起きること

第2部 今からあなたにできること
序 「戦略的に縮む」ほど、ポジティブな考えはない
【個人ができること】
【女性ができること】
【企業ができること】
【地域ができること】

結びにかえて

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未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること
講談社現代新書 (2018/5/16) 238ページ
河合 雅司(かわい まさし)(著)
AmazonURL:https://amzn.to/2OMEn4L

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