おはようございます、本シェルジュの村上です。
今日ご紹介するのは、歴史小説・・・と言っていいでしょうか。
現在公開されている、三谷幸喜監督の映画「清州会議」http://www.kiyosukaigi.com/
の原作本です。

清洲というのは、織田信長の地元の清洲城があった、現在の愛知県清須市です。
戦国時代の会議といえば、有名なのが「小田原評定」でしょうか。
豊臣秀吉に攻められた北条氏は小田原城に篭って、いつまでも対策会議を
開いていたので、結論のでない会議のことを「小田原評定」というようになりました。

さて、一方、清州会議。本能寺の変で、非業の死を遂げた織田信長。
その跡目を誰にしようかという後継者氏名会議でした。
歴史物の特性として結果は知れ渡っています。
豊臣秀吉(当時羽柴秀吉)が、織田信長の孫、三法師を推して
権力を掌握しました。争ったのは織田家の重鎮柴田勝家。
筆頭家老として、勝家の方が秀吉より清州会議当時は権力を持っていたはずです。
それがこの会議でうまくやられ、力を徐々に失い、
翌年には、秀吉との賤ヶ岳の戦いに敗れてしまいます。

なぜ、勇猛でなる勝家は、清州会議で敗れたのか?
秀吉の会議力に驚愕する一冊です。
これは、我々現代のビジネスパーソンも参考にせねばなりません。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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清州会議
三谷幸喜(著)
幻冬舎 (2013/7/26)300ページ
http://goo.gl/0m9bqY

今回の登場人物紹介
◆S子
◆村上
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村上:S子さんは、会議の前の準備ってどんなことするの?

S子:はあ?準備? そんなの私の一喝で決まりよ。

村上:でも、根回ししとかないと、うまくいかないことあるんじゃないですか?

S子:日本のサラリーマンみたいなこと言ってるんじゃないわよ!
   そんなの出たとこ勝負でなんとかなるわよ!

村上:柴田勝家みたいに勝ったつもりで、負けていた会議を繰り返してるんですね。。

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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(本能寺にて:織田信長)
熱いな。だいぶ熱くなってきた。
それにしても、まさかこんな形で死を迎えるとは。
だって昨日の夜までは普通の1日だったんだ。
茶会やって、その後息子と飲んで。結構酔った。

(織田信雄のコメント)
もしかしたら、最後の俺を見て、無様に感じた人もいるかもしれないけど、
言っておくけど、あれはわざとだから。狙い。
情けないふりをしただけだから。本気にしないで下さいよ。

(丹羽長秀のコメント)
心情的には、やはり権六を応援したい。しかし、
利を考えると、間違いなく筑前秀吉なのである。
一体、私は明日、どちらに付けばよいのだ。
明日、すべてが決まるのだ。明日。

(柴田勝家のコメント)
藤吉郎は完全に儂の罠にはまった。これで儂は北陸のすべてを手に入れ、
藤吉郎を琵琶湖の向こうに締めだしてやった。
後継者選びでは悔しい思いをしたが、遺領配分で取り返してやったわい。

(羽柴秀吉、藤吉郎のコメント)
オレはな、寧。天下を取るためにはどんな嘘だってつく。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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 会議の目的、そして、会議の後の目的。
 やはり設定の仕方で勝負がわかれる。いい勉強をさせてもらった。
 織田家筆頭を守りたかった柴田勝家、
 自分で天下統一を狙う羽柴秀吉。
 会議で戦う前から結果が出ていたのかもしれない。
 でもそれだけじゃない。羽柴秀吉の根回し力。
 
 会議は根回しが必要だし、いかに社内営業力を持っているかというのは
 日本のサラリーマンにとっては今も昔も重要な力だと思う。

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〓 4)本書の目次                        〓
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目次はつまらないですね。清州会議が行われたのは、四日目です。

プロローグ
一日目
二日目
三日目
四日目
五日目

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清州会議
三谷幸喜(著)
幻冬舎 (2013/7/26)300ページ