こんにちは、本シェルジュの石田です。
どうぞよろしくお願いいたします。

さて今日は、文章術の本を紹介したいと思います。

ここ数年、「シンプル」が見直されているように思います
(シンプルな暮らし、シンプルなプレゼン、シンプルなデザインetc)。
複雑な世の中だからこそ、人は「シンプル」を求めるのかもしれません。

そこで今回は、「シンプル」な文章術を
ご紹介させていただきます。

この本は、

・「シンプル」を文章にも求めたい方
・文章のビフォーアフター事例(約270文例)を見たい方
・いい文章を書くためのヒント(96個)を知りたい方

にオススメします。

<目次>
1)今日のオススメの一冊
2)付箋
3)今日の気づき
4)本書の目次

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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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シンプルに書く! 伝わる文章術
阿部紘久
飛鳥新社 (2012/9/6) 208ページ
amazonURL http://www.amazon.co.jp/dp/4864101906
今回の登場人物紹介
◆父H:平凡な50代サラリーマン。夫婦2人暮らし。
◆娘M:メール好きなアラサ―主婦。ダラダラした文章はキライ。
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娘M:メール「お父さん、最近週末は何してるの?」

父H:メール「週末は、お母さんと過ごす時間を大切にするよう心がけて
   生活するようになったよ。」

娘M:メール「もっと短く!」

父H:メール「週末は、お母さんと過ごす時間を大切にするようになったよ。」

娘M:メール「おお!一行に収まった!文字数約3割減!」

父H:メール「Mちゃんのおかげだね。」

娘M:メール「お父さんにこの本を紹介したかいがあったわ♪」

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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です              〓
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■「1語でも短く、1字でも短く」 P.42より
一気に書いた文章を読み直すと、削れる言葉がたくさん見つかるものです。
文章を書く時には、「1語でも短く、1字でも短く」と、常に心がけて
みてください。

■「する」と「させる」を使い分ける P.86より
「する」と「させる」の混乱が、かなり広がっています。
「仕事と家庭(趣味)を両立させる」とすべきところを、
「仕事と家庭(趣味)を両立する」と書くのが、その典型的な例です。

■他の意味に取れる表現を避ける P.112より
文章を書き終えたら、「読み手が、自分が意図したことと違う意味に取ることは
ないか」というチェックを忘れないでください。

■強調語を使い過ぎない P.156より
最大級の修飾語や強調語を使うと、読み手の気持ちがついて来られなくて、
かえって共感度を下げてしまうことがあります。

■目に浮かぶように書く P.169より
本章の「共感が得られるように書く」という目的を達するために、
私が日ごろ最も強調しているのは、「目に浮かぶように書く」ということです。
人は頭の中に具体的なイメージ(映像)を思い浮かべることができた時に、
そこに感情移入して共感を覚えるのだと思います。

■「 」を活用する P.191より
セリフや引用部分のみならず、頭の中で感じたこと、考えたことも「 」で
括ると、とても読みやすくなります。生き生きとした感じがでて、臨場感も
湧きます。

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〓 3)今日の気づき                       〓
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他者が書いた約270もの文例を、次々と洗練された文章に改善
していく方式(ビフォーアフター方式)は、読んでいてスカッとします。
読後に別の本を読んだ時に、改めてこの本の文章の素晴らしさに気づきました。
「シンプルな文章って本当にいいな」と思わせてくれる本です。

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〓 4)本書の目次                        〓
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第1章 文を分ければシンプルになる
第2章 言葉を削るとより多く伝わる  
第3章 無用な飾りを取り去る  
第4章 的確に書く
第5章 分かりやすく書く
第6章 長文をシンプルに構成する
第7章 共感が得られるように書く
第8章 視覚的な効果を考える

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シンプルに書く! 伝わる文章術
阿部紘久
飛鳥新社 (2012/9/6) 208ページ
amazonURL http://www.amazon.co.jp/dp/4864101906