おはようございます。本シェルジュの村上知也です。
本日ご紹介するのは、将棋界のスーパースター羽生善治さんの本です。
この本を読んで以来、iPhoneで詰将棋のアプリを毎日やっています。
とはいっても、まだ3手詰めです。5秒でできるのもあれば、
3手詰めなのに、5分かかったこともあります。
大局を見れるようになるためには、日々の地道なトレーニングからですね!
<目次>
  1)今日のオススメの一冊
 2)付箋
 3)気づき
 4)本書の目次
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〓 1)今日のオススメの一冊                   〓
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『大局観 自分と闘って負けない心 』
羽生 善治 (著)
 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/2/10) 234ページ

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村上: S子さんは、決断するの早そうだね。
S子: 私の決断に誤りがあったことはないわ!
村上: 「無理が通れば道理が引っ込む」みたいな感じですね。
S子: なによ!私が無理やり自分の正論を通していると言いたいの!
村上: いや、その、そんなことはないですが・・・ 
診断士の2次試験でも、スピードが重要ではなく、与えられた80分を使い切り、
個別の設問からパパっと解いてしまうのではなく、事例全体の大局観を
持たないと、大失敗につながる。
大局観を持つには、経験を積み重ねるしかないが、
常に大局観を持とうとする気持ちがあれば、より早く
高みに到達できるのかもしれない。
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〓 2)付箋 ~本書からの内容抽出です           〓
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・選択肢が多いことは迷いにつながる
「多くの可能性から一つを選択するのと、
 少ない可能性から一つを選択するのとでは、
 あとになってどちらが後悔しやすいか?」
・短い詰将棋でも解けない時がある
それは自分自身の死角や盲点に入っている証拠だ。だから簡単で基本的な問題がわからない時には、自分の弱点が明確に浮き彫りになっているとも言える。
複雑な問題は複雑な構成になっているので、自分の死角や盲点ははっきりしない。
・集中力を高める3つのトレーニング法
 第3の方法は、時間と手間の掛かることに取り組むことだ。たとえば長編小説を読むことだ。
 特に紫式部の「源氏物語」、山岡荘八の「徳川家康」のように、登場人物がたくさんいて何世代にもわたるような話は、とても良いと思う。
・端歩で意表を突いた坂田三吉
ある時、師匠に聞いた。
「先生、なんで端歩を突いたんですか?」
その時の坂田三吉の返答は、ひとこと、
「今に分かる」
・情報と知識の洪水の中で
 「大局観」では「終わりの局面」をイメージする。
・他局に臨んだら、その時その時の局面で、自分ができることを精一杯やるだけだ。
 その結果がどうであろうと、それは自分ではいかんともしがたいことなのである。
 わたしはこれまで、何と闘うという目標を立ててやってきていない。
 信じていただけないと思うが、常に無計画、他力志向である。
 突き詰めると「結論なし」となる。
 人生は突き詰めてはいけないと思う。
 なんのために闘うのかは、七十歳になってからじっくり考えたいと思う
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〓 3)今日の気づき                       〓
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大局観は経験と共に醸成される。
だからこそ、毎日練習して、繰り返したり、教えたり、逆境を楽しんだり。
 日々の気づきをいかに増やしていけるかを心がけたい。
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〓 4)本書の目次                        〓
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第1章 大局観 
 1.検証と反省
 2.感情のコントロールはどこまで必要か
 3.リスクを取らないことは最大のリスクである
 4.ミスについて
 5.挑戦する勇気
第2章 練習と集中力
 1.集中力とはなにか
 2.逆境を楽しむこと
 3.毎日の練習がもたらす効果
 4.教える事について
 5.繰り返しの大切さ
第3章 負けること
 1.負け方について
 2.記憶とは何か
 3.検索について
 4.知識とは
 5.直感について
 6.確率について
 7.今にわかる
第4章 運・不運の捉え方
 1.運について
 2.ゲンを担ぐか
 3.スターの素質
 4.所有について
第5章 理論・セオリー・感情
 1.勝利の前進
 2.将棋とチェスの比較
 3.コンピュータと将棋
 4.逆転について
 5.ブラック・スワン
 6.格言から学ぶこと
 7.世代について
  
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『大局観 自分と闘って負けない心 』
羽生 善治 (著)
 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/2/10) 234ページ