DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

皆さまこんにちは。「本シェルジュ」の設楽です。

前回は2021年最後の紹介(苦しかった時の話をしようか)で、今回は2021年度内最後の紹介。このような大役(?)を仰せつかり、大変自分としては嬉しく思っています。この3ヶ月で私は28冊の本を(再読も含め)読みましたが、その中で「これ!」とピンと来たのがこの1冊を紹介したいと思います。

ゼロで死ね。

表紙(紙版なら帯)にある、衝撃的な短文。「老後2000万円問題」など、とかく終身雇用の崩壊、少子高齢化の加速など、人生100年時代になると気になるのが老後のお金。ところが本著では「死ぬまでにお金を使いきれ(≒ゼロで死ね)」と明言しています。多くの人が思い浮かばないであろうこの考え。この斬新さを紐解いてみたいと思います。

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 1)本日紹介する書籍
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DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ダイヤモンド社 (2020/9/30) 280ページ
ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳)

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 2)本書を選んだ理由    どんな人が読むべき?
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・ 老後の備えについて心配されている方
・ (金銭以外の)投資をどこにおくべきかを考えたい方
・ よりよい生き方を模索している方

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 3)付箋~本書からの内容抽出です ※太字部分は本文に従っています。
また、ページ番号はKindle版のため、書籍版とは異なります。
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P.3 まえがき
まずは、有名なアリとキリギリスのイソップ寓話から始めよう。(中略)
アリはいつ遊ぶことができるのだろう?
それが、この本のテーマだ。

P.9 ルール1
死は人を目覚めさせる。死が近づいて初めて、私たちは我に返る。先が長くないと知り、ようやく考え始めるのだ。自分は今までいったい何をしていたのだろう? これ以上、先延ばしをせずに、今すぐ、本当にやりたいこと、大切なことをすべきだ、と。

P.11 ルール1
金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。金を浪費することより、人生を無駄にしてしまうことのほうが、はるかに大きな問題ではないだろうか。

P.17 ルール1
この本は、この冒険(注:人生のこと)が終わる前に、最大限に人生を楽しむ方法を伝えるものである。その方法は「経験(それも、ポジティブな)」を最大化することだ。

P.22 ルール2
つまり、キリギリスはもう少し節約すべきだし、アリはもう少し今を楽しむべきなのだ。この本の目的は、アリとキリギリスの生き方の中間にある最適なバランスを見つけることだ。

P.34 ルール3
真実は1つだ。莫大な時間を費やして働いても、稼いだお金を使わずに死んでしまえば、人生の貴重な時間を無駄に働いて過ごしたことになる。その時間を取り戻すすべはない。

P.54 ルール5
そう、私は決して「子どもたちに与えるべき金までも含めて、死ぬ前に使い果たすべきだ」などとは言っていない。子どもたちに与えるべき金を取り分けた後の、残りの「自分のための金」を生きているうちにうまく使い分けるべきだと主張しているのだ。

P.102 ルール8
では実際のところ、老後にどれだけの資産を最低限用意すればいいのか。
私は、「毎年の生活費x(人生の)残りの年数」の70%ほどをすすめている。

P.116 ルール9
年を取ると、失うものは増える。成功して得られるものは少なくなる。(中略)リスクを簡単に取れる引きを生かし切れていない人は多い。その理由は、デメリットに目を向けすぎているからだ。

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 4)今日の気づき                       
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 私の場合でいうと、自分自身がゼロで死んでしまったら、子どもにお金を残せないのでは?という不安がありました。ただ、ルール5にあるように、「それは別口で残しておけばよい」ということなので、すごく腹落ちしました。さらに「自分が生きているうちに与える」というところに共感しました。「今しかできないこと」に投資するというルール1を考えても、娘にはたくさんの経験を積ませてあげたい。そう思いました。

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 5)本書の目次                        
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まえがき
ルール1 ── 「今しかできないこと」に投資する
ルール2 ── 一刻も早く経験に金を使う
ルール3 ── ゼロで死ぬ
ルール4 ── 人生最後の日を意識する
ルール5 ── 子どもには死ぬ「前」に与える
ルール6 ── 年齢にあわせて「金、健康、時間」を最適化する
ルール7 ── やりたいことの「賞味期限」を意識する
ルール8 ── 45〜60歳に資産を取り崩し始める
ルール9 ── 大胆にリスクを取る

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DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
ダイヤモンド社 (2020/9/30) 280ページ
ビル・パーキンス (著), 児島 修 (翻訳)
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1件のコメント

  1. 〜♪〜

    「働いて過ごす」ことに価値がないとでもいうような記述には同意できませんが、それ以外は合理的で納得感が高く、とても共感できました。
    「主体的に働くことによって人生は充実する」のであって、労働を罰と捉えるキリスト教徒の価値観はいかがなモノかな、と引っかかりましたが、蟻のように働いて、貯め込むだけで遣わずに死んでいく多くの日本人には、考えて欲しい内容ですね。

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